こんにちは、Yutoです。
今回は僕が普段愛用しているAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRのレンズのことについて書いていきます。
風景・夜景・はてはポートレートまでオールジャンルで使えるレンズです。
この記事では、メリットとデメリットの両方を実際の写真を使って書いていきます。
カメラとレンズをはじめて買うという人は上記記事もぜひお読みください。
このレンズを手に入れた理由
なんといっても便利でなんでも撮れると考えたため、このレンズを選びました。
D750を買った時に一緒についてきたレンズがAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRだったこともあって他のレンズを選ぶことはなかったですね。
案の定便利なレンズで、基本的にカメラにつけっぱなしのレンズです。
買ってからすでに4年経ちますが、未だに現役としてよく使っているレンズですね。
- 解像度の高い写真が好きな人向け
- くっきりはっきりした写真が撮りたい人向け
- 旅行好きな人向け
- とにかくなんでも撮りたい人向け
ちなみに他のレンズの候補としては
「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」がありました。
こちらはニコンが誇る大三元レンズの1つです。
全体を通してF2.8通しであることと、Nikonが本気で開発したレンズでしょうから、とても魅力的だったのですが、構図重視で撮影している僕としては明るいレンズよりも焦点距離の幅が大きいレンズのほうを選択しました。
後、値段的なところでも 笑
レンズの特徴
- 焦点距離:24mm〜120mmの便利さ
- ナノクリスタルコート加工による逆光耐性
- 使用用途の幅広さ
このレンズは構図の自由が効くだけではなく、逆光条件においても良い描写を得ることができます。
通常逆光で写真を撮るとレンズに太陽光が反射し、フレアやゴーストなどが発生します。
ナノクリスタルコートとはレンズ反射防止コーティングのことをいい、このコーティングが施してあることで、フレアやゴーストをかなり低減させられています。
使用用途はやはり便利ズームということだけあって、風景からポートレート、ちょっとしたマクロのような撮り方など様々な撮り方を楽しむことができます。
焦点距離
広角と望遠での画角の違い
撮影で滋賀県まで行くことがあったので、そのついでに比較写真を撮ってきました。
場所は伊吹山の近くの新幹線が走っている田園地帯です。
たしか新幹線からよく見える「727」の看板は何ぞやという理由で行ってきました。
24mmで撮影するとこんな感じです。
画角は84°ぐらいあります。新幹線の長さが約400mなので新幹線から約270m〜280m離れると、この写真のように全体をスッポリおさめることができます。
結構広い範囲を写せるのがわかるかなと思います。
同じ場所から120mmで撮るとこんな感じ。約300m近い距離の被写体にズームだけでここまで寄れてしまうのは魅力的です。
参考画角
こちらは本栖湖で撮影をした時のものです。
撮影地点から富士山山頂までの直線距離は約18kmほどです。
18km先の被写体はどう写るのか。24mm 35mm 50mm 70mm 120mmで比較検証してみました。
いかがでしょうか。これを単焦点レンズだけで全部カバーというのは、なかなかかさばりますし、費用も結構かかります。
描写力に関しては単焦点レンズには及びませんが…それでも十分な解像感は得られますし、ナノクリスタルコートによる逆光耐性もあるので、場合によっては単焦点レンズよりも優れた描写をします。その上で様々な画角を選択できるのでシャッターチャンスを逃さず素早く色々な種類の写真を撮ることに置いてはめちゃくちゃ優れているレンズです。
ナノクリスタルコートによる強い逆光耐性
ナノクリスタルコートとは
ナノクリスタルコートというのは光の波長に合わせてレンズ加工のことで、反射防止効果を持たせます。加工方法はガラス内部に微小の空気穴を作ってなんたらかんたら・・・。
わかりやすく言えばレンズフレアやゴーストを少なくして鮮明な写真を撮れるようにする加工です。
※手入れに関して
コーティングされている場所は一番前のレンズの凹面ですので、レンズを分解しない限り触れたりすることはできません。
また非常に薄く繊細なコーティングなので基本的に拭いたりすることはNGです。
一般的なレンズと同じ手入れ方法での使用・保管となります。
太陽が撮れる
太陽を直接撮っているので多少のフレアは出ていますが、ほとんど気になるレベルではありません。ナノクリスタルコートが施されていないレンズやオールドレンズだともっと大きなフレアが出現します。
注目してほしいのは太陽が真ん中じゃないということ。スマホカメラで太陽の方向を向けてもらうとわかりやすいと思いますが、太陽を真ん中に持ってくるとそれほどフレアは出ません。ところが太陽を真ん中からずらしていくと強烈なフレアが出てくるかと思います。
そんな感じで太陽を真ん中に置かなくても直写ができるようになりました。レタッチに慣れている方であればこの規模のフレアはわりと短時間で修正することができるかと思います。
ナノクリスタルコートとは関係ないことですが、重要なポイントとしてレンズについているチリやホコリはしっかり取り除いてください。ブロワーでホコリを吹き飛ばすだけでもずいぶん変わります。
この写真でも太陽の周りはホコリの影響でいらないものが写ってしまってます。
むしろこっちのほうが写真に与える影響は大きいです。これは全部のレンズに言えることですが。
こちらは先ほどの写真の後に撮ったものです。
ホコリもちょっと取り除きました。太陽は薄い雲に隠れているので直写ではありませんが、それでもかなり強い逆光です。しかしフレアはほとんど確認できません。
ダイヤモンド富士も楽々撮れる
ダイヤモンド富士もこのレンズであればフレアをあまり気にすることなく撮れます。
そんなわけで逆光写真や太陽を被写体とした写真を楽しめるレンズではありますが、実は光芒があまり綺麗ではありません。なんといいますか、中途半端というか…笑
そこは完全に好みの世界にはなってしまうのですが、自分はこのレンズの光芒はあまり好きではなく太陽を撮る時はあまり絞りこんで撮ることはないですね。
使用用途の幅広さ
風景
まずはスタンダードな順光風景から。A3のプリントでも十分に耐えられる解像度です。
大型ポスターなど、よほど大きなプリントにでもしない限り、問題ない解像度でしょう。
仮に大きなサイズでのプリントをした場合でも、基本的には近くで見ることはあまりない場面での使用になるかと思いますので、気にするレベルではないかなと思います。
手前から奥までパンフォーカスにしたかったので、F22まで絞り込んでいます。
絞りすぎると出てくる回折現象もA3ぐらいのプリントだと気になるレベルではありませんでした。
水たまりに工場地帯を反射させました。
絞ると手前の石とか水たまりの底がギラギラし出すので開放で撮っています。
別にフリンジとかが目立つわけでもなく、特別な加工処理は不要です。
これは隅田川で朝焼けを撮った写真です。
このレンズはD750と非常に相性が良く、暗いところでもピントがあってくれるので朝夕のような微妙な暗さの時でもオートフォーカスが使いやすいのが良いですね。
朝焼けから逆光写真まで風景写真はなんでもござれなレンズです。
スナップ
こういうシチュエーションを狙える時にとっさに画角変更をして構図を考えることができるのが、ズームレンズの強みです。
こういう時のシャッターチャンスは1秒もないので、描写とかにはこだわらず、とにかく撮れたかどうかが最重要となります。
これも素早い動作が必要となるシチュエーションです。
飛行機によって飛び立つ位置や角度が変わるので全部が同じ所を飛んでいくわけではありません。
もしブラっと散歩に来て見つけたところで、しかも理想の飛行機が飛んでいく時にレンズ交換をしていると間に合いません。カメラにつけているレンズの画角があっていればラッキーですが確率は低いです。
このズームレンズであればほとんどのシチュエーションに対応できる画角です。
夜景・花火
一つ一つの窓が細かく描写されています。遠くのほうまでガチっと写っています。
基本的にレンズの解像度が最も高くなるといわれているのがF8〜11で撮影したものです。
動いているものも撮れますよ!
山手線を流し撮りしてみました。
そこそこ長くて程よい重量があるレンズなので左手でレンズをしっかり支えて安定した流し撮りができます。
花火も一本一本の線を繊細に写し出してくれています。
経験上、24mmだと花火を全部入れようと思うと縦構図になることが多いです。
もちろん時と場合によって使えるレンズは異なります。花火をクローズアップして撮るには良いですが、基本的には近い場所で花火撮影の時は広角レンズを使用するのが良いかと思います。
ポートレート
意外だったのはポートレートもいけるということ。
条件によってはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIよりもポートレートが撮りやすいです。違いは最短撮影距離です。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIは1.4mなのに対して、
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRは0.45mとかなり近くなっています。
どちらの写真も最初はAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIで狙っていましたが、いずれも最短撮影距離不足でAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRに交換して撮影しました。
70-200は距離さえあればオートフォーカスが爆速で正確なのですが、被写体との距離が3mぐらいになると、とたんにオートフォーカスが迷い出して合わなくなります。
描写に関してはカメラの性能と現像処理でおおいに助けられているのですが、夜でもイルミネーションが明るいところであれば問題なく撮れます。
具体的にはなばなの里の光のトンネルぐらいの明るさがギリギリかなと思います。イルミネーションとしてはかなり明るいところなので他のところでは暗すぎて使い物にならないかもしれません。
ボケに関しては弱いな〜と思うレンズなので、背景をとろっとろにしたポートレートはちょっとしんどいですね。
開放がF4なので明るいレンズに比べてボケはちょっと硬くなります。
まとめ
このレンズはどういう人向けか箇条書きにまとめました。
#解像度の高い写真が好きな人向け
#くっきりはっきりした写真が撮りたい人向け
#旅行好きな人向け
#とにかくなんでも撮りたい人向け
風景・夜景・散歩・旅行にて写真を撮りたい人はこのレンズはオススメです。
「なんでも撮れる」これがAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRなんです。
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