こんにちは、Yutoです。
今では写真を撮って生活しています。支えてくださっている皆様、本当にありがとうございます。
さて、今回はですね、趣味で始めた写真が仕事として頂けるようになるまでにやったことを紹介していきます。
まえがき
写真教室をやるようになった手前、やっぱり自分が写真に対する考え方とかは出しておくべきなのかな。
と、思ったのでこの記事を書きました。
周りからも「何考えてるかよくわからないから、もっとそういうアピールをしたほうがいいんじゃない?」というツッコミもたくさんいただきました 笑
たしかにアピールとか言葉選びのセンスが悪いので、普段はあまりこういうことを口に出したりしないんですよね。
と、いうことでですね、実際に僕が写真を始めてから仕事を頂けるまでに考えていたこと、やったことをいくつか紹介していきたいと思います。記事自体は長いですが実際にやったことは今から書く3ステップだけです。
- 目標とする写真を見る
- その写真を真似する
- 自分なりにアレンジを加える
以上です。
ここからは写真をはじめたきっかけと、写真の仕事を頂けるようになった具体的な方法や、考え方を書いていきます。
写真をはじめたきっかけ
旅行先で綺麗な写真を撮りたかったから写真を始めた
写真を始めたきっかけは旅行先で綺麗な写真を撮りたかったから。が始まりですね。
大学時代にできた友人らとよく旅行に行っていたので、その時の思い出を残すための手段としてカメラが欲しくなったというのがきっかけです。
実際に一眼レフカメラを手に入れたのは社会人になってからです。
初任給を貰うと、今までの人生の中で使える金額の上限が大幅にアップした気がしたんですよ。
テンション爆上げ状態で「何を買おうか?」と考えて出した答えが…
一眼レフカメラの購入
だったんですね。
まずはカメラメーカーに関して調べました。
それまで使っていたコンデジがオリンパスのものだったので、最初はオリンパスを見てみたのですが、どうやら本格的な一眼レフはあるもののラインナップが少ないようでした。
そうして調べているうちに出てきたメーカーがニコンとキヤノン。ニコンは風景向き、キヤノンは人物向きという情報をちらほらと耳にし、手にしたのはニコンのD5000です。
D5000を手に入れてからは、カメラを持って出かけることが多くなりました。
そうそう、大学時代からさらに変わったことは自分の車を手に入れたことです。今までは友人の車に乗せてもらいながらどこかに行っていたのですが、これからは自分の車でどこでも自由に行くことができます。
これはたまりませんなぁ。
それからも友人達と旅行に出かけているものの、だんだん僕の中でのメインが旅行から撮影に移ってきていました。幸い旅行とは相性が良い撮影スタイルで、例えば旅行先で起きた小さなハプニングや笑えるシーンの一瞬を切り取っていたとかそんな感じです。
今思い返すと、スナップ撮影はこのころに鍛えられていたかもしれません。逆に風景写真をじっくり構えて撮るという撮影スタイルを身につけたのはだいぶ後になってからでした。
社会人になってから何年かすると、友人らも生活環境が変わり、結婚や子供ができると会う頻度は少なくなっていきました。今でもちょこちょこ会ったり、ライングループでわいわいしたりすることもあるので疎遠になった感じではないです。
ただ、以前のようにがっつり旅行に行くとかはなくなりました。
三重県の撮影スポットの開拓が本格的な撮影のはじまり
こうして、1人で撮影に出かけることが多くなりました。
三重県に住んでいるので撮影のフィールドは基本的に三重県内になります。
今でこそ三重県にあるたくさんの撮影スポットを知っていますが、当時は情報が少なかったので限られた場所しかわかりませんでした。
具体的には夫婦岩・四日市コンビナート・赤目四十八滝です。伊勢神宮は撮影に行くというよりは観光地というイメージでした。この中では伊勢神宮の撮影が最も多く行った場所ですが 笑
撮影地は少ないし、長野県や北海道のような大きなスケールの風景ではないので、わりとすぐにマンネリしてきてしまいます。さらに言うとスケールがあまり大きくない風景は切り取り方が難しかったのもマンネリに拍車をかけてきました。同じ三重県内といってもそれぞれのスポットは距離もあるので気軽に行くことができなかったというのもあります。
このまま、写真撮影に飽きてしまうのか、と思っていたところに1つの広告に出会います。
「そうだ、京都行こう」JR東海
このキャンペーンポスターはJR東海が長年続けている京都への観光促進です。
関西ではこのCM流れないのかな?東海地方では流れていました。それはさておき。
「そうだ、京都行こう」では、京都の色々なお寺や神社をはじめとした観光スポットが綺麗に切り取られています。インターネット上でCM動画を見ることができたので、それをずっと見ていた時期がありました。場面場面の切り取りやキャッチフレーズが本当に好きなCMです。
写真集も買ってしまいました 笑
この写真集を見ていて「自分もこれの三重県版を作ってみたい」と考えるようになりました。
三重県の写真集や風景がメインになっている旅行雑誌はなかったので、ひたすら探しまくりました。ネット検索をはじめ、旅行雑誌や各自治体のパンフレット。そして意外に情報源になったのが新聞とか旅行好きなおじいちゃんおばあちゃんの話。
こうしてできたのが↓のまとめ記事です。
このブログ自体は新しいのですが、記事自体は移行前のブログから移植してきたものです。
もっと前に別のブログをやっていて大元はそこのブログの記事ですが、今はもう削除してありません。ブログの移行理由はざっくり話しておきますと今までのブログは無料ブログでした。
無料ブログは便利なのですが、独自ドメインではないので完全に自分のプラットフォームではないことと、できることに規約や制限が設けられています。それらを撤廃するために、独自ドメインを取得して有料サーバーを借りて今のブログに落ち着いたという感じです。
三重県の風景写真撮影を楽しんでいると、同じ職場の同僚もカメラを始めて一緒に出かけることが多くなりました。
当時SNSの流行りはmixiからFacebookに変わってきていた頃です。Instagramはできたてほやほやぐらいですかね。今のようにSNSで積極的に写真に関することで交流はなかった時代ですが、その時から孤独じゃなかったというのは今も写真を続けられていることに関して大きな影響があったと思います。
写真で仕事を頂けるまでにした3ステップ
1,まずは他人の写真を見まくる
写真を撮るうえで、他人の写真を見ることはとても大事です。
人間1人で考えられることは、よほどの天才じゃない限りそれほど大したところまで行きつかないです。ところが、自分以外の人の写真を見ると、それまで思いつかなかったようなことをたくさん知ることができます。
例えば構図、色味。場所、時間帯、気象条件など要素は様々です。
三重県の風景として具体的に参考になったのは、観光ポスターや旅行雑誌です。2012年ごろになると500pxという海外の写真共有SNSが流行ってきていたので、そこを見ることも多くなってきました。
日本人ユーザーもそこそこの数がいました。「Japan」と検索するとたくさんの写真が出てきます。
「Mie」「Ise」と検索してもわずかながら出てきました。
500pxの中で特に目を見張ったのはy2-hiroさんの写真。
写真がベースですが、絵画のような作風は衝撃的でした。それまで写真とは見た目に近い状態こそがベストな状態と考えていたからです。
彼の活動ベースはどうやら関西地方がメインのようでした。
三重県にもたびたび来られているようで、下のような写真がギャラリーにありました。
これはy2-hiroさんが志摩で撮られた写真です。
見た瞬間に衝撃を感じた写真でした。理由は志摩のなんでもなさそうな場所でこのような写真が撮れるという概念がなかったことと、早朝に写真を撮ると綺麗な色合いになるということ、でした。
2,目標とする写真の真似をする
これはさすがにリスペクトしたくて、同じ場所に似た条件で撮りにいこうとしました。
わざわざ早朝に志摩へ何度も出かけました。結果的に同じ場所で行くにはとある宿泊施設に泊まらない限り不可能ということで、真似することはできませんでしたが…。
それでも同じような写真を撮るために、何回も同じような条件で通うことで写真を撮るために必要な要素がわかってきました。
具体的には撮影設定や機材をはじめとした撮影テクニック。そして写真を撮るために最適な気象条件を選ぶ必要があることです。
3,自分なりのアレンジを加える
新しい写真の撮り方を知ったことで、自分の写真の表現幅が大きく広がりました。
同じような条件の場所で、自分のオリジナル作品を撮ろうと考えます。
早朝に晴れていると知るや、どマイナーな海岸に行ったり、川に行ったりしながら撮影を続けます。
その途中に、y2-hiroさんの写真は撮影からレタッチまでが丁寧に作り込まれているというこもわかってきました。自分でレタッチすると彼のような綺麗なグラデーションを出すのに手こずったのです。
また、レタッチだけではなく、同じ早朝の空のグラデーションでも日によって様子が違うこともわかってきました。
例えば湿度が高い日と低い日では空のグラデーションが違います。空気中にある水分によって光の屈折環境が変わるからです。
もともとの撮影条件をレタッチで変えることはなかなか難しいことが知りました。同時に条件の良い時の環境を知らないとレタッチでそのあたりを上手く演出することも難しいことがわかりました。
僕の写真はレタッチを前提として撮っているものが多いですが、同時に条件の良い時ならどうなるかということを実際に知っていないと、レタッチをする時にかえって不自然な結果になってしまうということも考えています。
また、自然現象はどうして起こっているのかということも、知っておくと良いだろうということも考えるようになりました。それを知っていないと写真を魅せる仕上げにする時にどうすれば良いのか迷ってしまうからです。
例えば夕焼けを演出したいという時には夕焼けが起こるメカニズムを知っていないと不自然に雲が赤くなったりしてしまうわけです。実際の夕焼けは太陽との位置関係によって雲が照らされる色は変わりますし、雲の高度によって色づくタイミングが変わるなど、様々な違いがあります。このことを知っていれば夕焼けの不自然な演出はだいぶ抑えることが可能になるのです。
このように、自分の写真はそれまで見向きもされなかった三重県のマイナーポイントでも撮影できるようになってきました。
ずっとこの3ステップを繰り返して今に至る
思い返せばずっとこの3ステップを繰り返して今に至ります。
自分だけのオリジナル写真!と思っていても実際はどこかで同じ技法で撮っている写真を見たり、同じ場所で撮っている写真に影響を受けた写真ということが多いです。
どこに行っても基本的にこの3ステップは変わりませんでした。
- 目標とする写真を見る(情報収集)
- その写真を真似する(技法を学ぶ)
- 自分なりにアレンジを加える(実践)
たくさん撮影をすることによって、情報収集したデータ量と、自分が持っている技法が増えてきます。
あとはそれらを組み合わせて自分だけのオリジナル写真を撮る実践を繰り返していきます。組み合わせ方によっては自分だけしかまだ撮っていない場所の写真や斬新な構図、色味の写真ができる可能性があります。
写真教室へ来てみようかなという方へ
冒頭でもちらっと紹介しましたが、
僕の写真教室へ来てみようという方は、僕の写真を見て来ていただいている方がほとんどだと思います。
来られる理由は以下のように
- 写真が上手になりたい
- 写真に関して色々聞きたい(撮り方や撮影スポットなど)
- カメラの使い方を教えてほしい
- 撮影するために出かけるきっかけが欲しい
- 皆でわいわい撮影を楽しみたい
- 写真仲間が欲しい
など様々です。
初心者の方、おひとり様の方も結構いらっしゃいます。
ありがたいことです。
で、「写真が上手になりたい」という方へのメッセージなのですが、来ていただく時にどのような写真を目標として撮りたいかイメージすると良いのかなと思います。僕の写真で具体的にコレが目標というのがあればぜひお伝えください。
そうすると、こちら側から目標とされている写真の撮影・レタッチ手順を伝えやすくなります。
また、写真教室中に傑作といえるような写真が必ず撮れるかという期待はあまりしないほうが良いでしょう。
もちろん写真教室中に撮れたお気に入りの写真はあります。この記事中のいくつかの写真は写真教室中に撮れたものです。
僕も撮影に出かける以上、極力良い写真が撮れるような場所、条件を選んで開催していますが、あくまで写真教室は傑作が撮れるようになるためのガイドやアドバイス的な立ち位置です。
概念を知らないと撮れない良い写真はたくさんあります。風景写真もですが、特にスナップは良い写真の概念に気付いていないとまったく撮れないです。
傑作写真が撮れなかったからといって収穫がないわけではありません。
僕も写真教室を受講した時に、手本となる講師の構図の真似や参加者の真似をしてみました。
すると、今まで自分になかった新しい視点が手に入ります。
気に入った視点は今でも使っていますし、そうでなかった場合は使っていないです。ただし、考え方としては自分の頭に残ります。具体的な質問はあまりしませんでしたが、他の人の撮り方を見たり、真似するだけでも十分な収穫となりました。
基本的に写真教室に参加された方は、DMやメールなどで写真に関する質問をいただいた場合、応えています。対応が遅くなってしまうことはありますが…。
真面目なことをたくさん書きましたが、実際の写真教室は結構ゆるゆるな感じでやらせていただいてます。
僕はピシーっとできるしっかりした人間じゃなくて、要領も悪いタイプということもあるのですが、写真を撮っている時は気張っているよりも、ゆるくリラックスしているほうが良い写真が撮りやすいです。
写真教室の告知はツイッター・インスタグラム・ブログの写真教室でさせていただいております。興味のある方はぜひご参加ください。
それでは、また。