こんにちは、Yutoです。
いざ、カメラを持って街へ出かけてみても何を撮っていいのかわからない…
だとしたらその理由の大部分は撮りたいものがイメージできていないからです。
僕がスナップをする時に持っているテーマをご紹介します。
テーマによってオススメする場所も記載しています。
もちろんオススメとして記載している場所以外でも撮れます。
スナップ撮影の時に持っているテーマ
都市風景
最もイメージしやすいのは都市風景です。
風景写真に近い考え方で撮るタイプですね。
自然風景に比べるとどうしても無機質なものばかりなので、迫力に欠けてしまうことが多いのですが、霧が出ている時など天候条件や光加減によっては、とてもドラマチックな写真が撮れます。
このテーマをオススメする場所:大都市の高層ビル群・ランドマーク的なものがある場所
道
道はスナップの中でも撮りやすいテーマです。
道はどこにでもありますし、撮れる写真のバリエーションが非常に多いテーマです。
この写真のように抜けの良い道で、奥にランドマーク的な存在があると、それだけで絵になります。
他には小道なんかも撮りやすいですね。
このテーマをオススメする場所:大通りの歩道橋・商店街・小径・並木道
影
影は夕方のスナップでも狙いやすい被写体です。
コンクリートの広場は、影がはっきり出やすく、人通りが比較的多くて撮りやすいです。
このテーマをオススメする場所:コンクリート広場
光と影
写真は光を使って描きます。
なので光と影が綺麗なところを撮れば写真はおのずと綺麗に写ります。もちろん人間の目とカメラの光の認識能力は違います。
ずっと撮り続けていると、どのような光がカメラにとって綺麗なのか、あるいは良く魅せることができるのかが少しずつわかってきます。
このテーマをおすすめする場所:どこでも
屋内の光と影
街を歩くと綺麗な光と影ができていることが多いです。
普段見ていないだけで案外身近なところにあります。
夕方の地上駅とかオススメです。
このテーマをオススメする場所:駅・壁・屋内
反射光
大きな建物が多いビジネス街、例えば東京(丸の内・新宿・品川など)や大阪(梅田・中之島など)ではビルの窓の反射が別のビルの壁に模様となって現れることがあります。日の傾いている早朝や夕方に撮りやすいですね。冬場は太陽の黄道が低いので比較的撮りやすいです。
このテーマをオススメする場所:オフィス街
前ボケの光
金属の格子状のものに太陽光が当たっているとこのように前ボケを使って写真を撮ることができます。
合成?と聞かれたことが多かった写真ですが、実は1枚撮りを使って撮ることができます。
このテーマをおすすめする場所:金属の格子状のものがある
水たまりのリフレクション
スナップをおおいに楽しむテーマとして「リフレクション」は最もオススメするテーマの1つです。
都会でも田舎でもリフレクションは比較的撮りやすいテーマで、かつ大味な写真が撮れるので面白いですね。
都会であればガラス、田舎であれば水たまりがオススメです。
金属や石など表面がツルツルしたものもリフレクションします。
このテーマをおすすめする場所:水たまり・ガラス・金属・石など
日常
日常風景を素直に切り取ります。
この写真は夕方の街中で撮影したものです。
抽象的なテーマですが、映画やアニメの場面切り替わり時にある短いカットのようなイメージです。
このテーマをオススメする場所:ちょっとだけ人がいる場所・空が綺麗な場所
ほのぼのしたシーン
老夫婦が公園の黄葉を楽しんでいます。
特に左側の女性は両腕をいっぱいに広げて朝の心地よい空気感を全身で感じていそうです。
朝の公園では穏やかな時間が流れているような写真が撮れます。
このテーマをオススメする場所:公園
通勤経路
自分の通勤・通学経路は良い写真を撮りやすいのです。
その場所を何回も通って熟知しているからですね。
特に帰る時などは夕陽が差し込んで綺麗と思ったことのある方は多いと思います。
通勤経路では自分が綺麗と思ったタイミングに合わせてシャッターを切れば良い写真が撮れます。
このテーマをオススメする場所:朝早くの通勤経路・夕方の通勤経路
一瞬のチャンス
電車が高速で通過していきます。向こう側のホームでは次の電車を待っている人が見えます。
こういう写真はいくつかの条件が重ならないと撮れません。その人が良い場所にいること、電車が通過している時であること、シャッターを切ったタイミングがちょうど電車の向こう側が見えるタイミングであることなどです。
街中では一瞬のシャッターチャンスが多いです。偶然撮れることも多いです。
そもそも、そのチャンス自体が偶然によって引き起こされることが多いので、撮れればラッキーぐらいのテーマにしておいたほうが良いかもしれません。
このテーマをオススメする場所:駅・人通りのある場所
記録
写真はその時の状況を記録できる強みがあります。
わかりやすいのは電車の車両や再開発によって取り壊されてしまう建物などといったものがあります。
この電車はまだ現役で、今の所無くなる予定もなさそうですが、今まで使ってきていたものがいつ無くなるかはわかりません。
絶景のようにたくさんの人が同じところで撮ることが少ないスナップは貴重な記録になる写真が多いと思ってます。
このテーマをオススメする場所:愛着のある場所・再開発予定地
コレクション
実は日本のマンホールは各自治体によってフタのデザインが違います。
通常は一色ですが、カラーのフタもあります。
僕は色々なところでマンホールを見つけた時にできるだけ撮るようにしています。
こういったコレクション的な撮影を楽しめるのもスナップならではの面白さです。
このテーマをオススメする場所:マンホール
ガラスの反射
ガラスや大理石はモノを反射します。
カメラをそれらの近くに持っていくとまるで多重露光かのような写真が撮れます。
普段自分たちの目ではあまり意識しないかもしれませんが、カメラを向けることで新しい発見が多いです。
このテーマをオススメする場所:ビジネス街・再開発済エリア
虚像都市
こちらも反射を利用して、同じ都市風景が2つあるように見せます。
1つは実際に見えている実像の都市風景。
もう1つはガラスや鏡などに映り込んでいる虚像の都市風景です。
並行世界のようでおもしろいですよね。
このテーマをオススメする場所:ビジネス街・再開発済エリア
線
街中では線で構成されているものが多いです。
線はそのまま構図のガイドラインの役割もはたしてくれるので、構図作りにとても役立ちます。
初心者の方は線をテーマにしながら構図作りをすると構図の練習にもなります。
このテーマをオススメする場所:歩道橋・道・ビジネス街
水平と垂直
街中では水平と垂直で構成されているものが多いです。
そのため、水平と垂直に従って撮ると街らしいスッキリした写真が撮れます。
建物だけではなく、道路、壁、様々なものが水平と垂直で構成されているので、被写体は多いです。
このテーマをオススメする場所:壁・屋内
画角を縛って撮る
画角を縛って撮るというのもスナップの楽しみ方の1つです。
個人的には24mm,35mm,50mm,90mm,135mmなどがオススメです。この写真は90mmで撮影しています。
普段ズームレンズを使っている人はできれば単焦点レンズを使って撮影すると本当に画角が縛られるので良いです。
このテーマをオススメする場所:使う画角のイメージに合う場所
色
色のある被写体をテーマに撮るのも良いですね。
写真は画面全体が同じ様な色で統一されていますが、例えば目立つ色が良いところにポツポツと配置しているとか、被写体は違うけど色が一緒とかそんな感じのテーマです。
原色に近い色をテーマにすると撮りやすいです。
このテーマをオススメする場所:街中
カーブミラー
カーブミラーは写真のアクセントとして用いるととても良いです。
ちょっとアニメのワンシーンっぽくなります。都会にも田舎にもあるだけでなく、基本的に道のカーブがあるところにあるので、構図的にも面白い写真が撮りやすいです。
ただし、運転中のドライバーの邪魔にならないように注意してください。事故が起こりやすい場所だからカーブミラーがあるということを意識してください。
路地裏に挿す光
路地裏にスポットライト的な光が当たる場所があります。
都会はビルの隙間から光が差し込むことがあるので、面白い光の写真が撮れるでしょう。
補足
テーマを決めるタイミング
テーマを決めるタイミングはいつでも良いというのが答えです。
出かける前、撮影に向かう途中、現地に着いてから、撮影しながら、どれでも良いです。
撮りながら、どんなテーマがあったっけ?という感じでこの記事を見たって良いのです。
自分が考えやすいタイミング・テーマを思い浮かべたタイミングが最も良いタイミングでしょう。
気を付けたいこと
テーマに縛られすぎて、本来撮りたいものを見失って撮らなかったというのは避けたいですね。
テーマはルールではないので途中で変えても構いませんし、複数あっても構いません。
あくまで何を撮っていいのかわからなくなった時に、自分へのサポートとしてテーマを決めるのです。
まとめ
スナップの楽しみ方は無限大。
街は被写体の宝庫です。
どんどん写真を撮っていきたいですね。
2020/2/27 更新
2019/12/22 更新
2019/5/10 記事公開