リフレクションの撮り方:これで富士山も桜も全てリフらせられる

こんにちは、Yutoです。

水面やガラスに映った景色のことをリフレクションといいます。
湖に映った逆さ富士はリフレクションの代表格といえましょう。
逆さ富士はお札の絵にもなるぐらい我々に親しみのある風景です。

さて、そんなリフレクションですが、逆さ富士以外にもたくさんのリフレクションが我々の身近なところに隠れています。
この記事ではリフレクションの撮り方・見つけ方を紹介していきます。

created by Rinker
玄光社
¥2,420 (2024/10/11 06:37:56時点 Amazon調べ-詳細)

あわせて読みたい
エヌピクチャーズ 写真編集術 現像とレタッチ。めっちゃ丁寧に教えます。目指せ!脱・初心者写真。
▼この先、記事が続きます。
目次

リフレクションの基本的な撮り方

水辺はリフレクションの宝庫

湖に映るダイヤモンド富士

リフレクションは水面に映った風景と言いました。
したがって水辺はリフレクションの宝庫です。
後ほど詳しく解説しますが、湖・水たまり・川などといった水辺はリフレクションを撮影できるチャンスです。

街もリフレクションの宝庫

ガラスに映る街の1コマ

リフレクションは街中にもたくさん眠っています。
比較的再開発が進んでいるエリアがオススメです。

風のない時に撮る

風が強いと水面が乱れてリフレクションしない

風があると水面が乱れてしまいリフレクションが綺麗に撮れません。
こんな写真のようになってしまいます。

風がない・弱いと水面がリフレクションする

一方で風がないとこんな感じで鏡のようになります。
経験上風速2m以上あると鏡面のようなリフレクションは撮るのが難しいかなと思います。

視点が低いと風景が映る
視点が高いと空が映る

低い視点
高い視点

リフレクションを撮る時に視点の高さを変えると、撮れるリフレクションが変わります。
高い視点で撮ると空がメインでリフレクションします。
低い視点で撮ると地上にあるものなど様々なものがリフレクションします。
基本的には低い視点で撮るほうが撮りやすいでしょう。

また低い視点で撮る時は風で少々水面が乱れていてもリフレクションが綺麗に撮れることがあります。
水面の乱れが高い視点よりも低い視点で見るほうが少なくなるからです。
その他、小さな水たまりでは低い視点で水たまりとカメラを近づけることでとリフレクションする面積が増えます。

PLフィルターは使わない

リフレクションの撮影の時はPLフィルターははずしましょう。
PLフィルターは水面の反射を除去する効果があります。
水が透き通っていることを強調させるためですが、リフレクションを撮る時はPLフィルターがあるとその効果が逆に撮影の邪魔になってしまいます。

できるだけ広角レンズのほうが撮りやすい

小さな水たまりは広角レンズがあるとよくリフレクションする

リフレクションを撮る時はできるだけ広角レンズのほうが撮りやすいです。
リフレクションなしで撮る時に比べて単純に2倍の面積が必要になってくるからです。
特に小さな池や水たまりでは広角レンズのほうがリフレクションを撮りやすいでしょう。

リフレクションを見つけやすい場所

湖・池

湖はこれといって水の流れや大きな波がたつ環境ではないです。
そのため風景リフレクションを撮影する場所としては最も選ばれる場所になるでしょう。

水たまり

雨が降った後にあらわれるリフレクションスポット。
ランダムに発生するわけではなく、ある程度水たまりのある場所は固定されています。
自分の家の周りの水たまりとか場所が同じですよね。
水たまりは大きくて深いほどリフレクションが撮りやすいです。
そのため、雨上がりはそのような水たまりがある場所に出かけると思わぬリフレクションに出会えるでしょう。
水たまりは風のない日に、低い視点から撮影するのがポイントです。

田んぼ

田んぼは稲を植える水張りをします。
さらに水の流れもないため、風さえなければ綺麗なリフレクションを期待できます。
青空が映り込んだ水田は青くなって綺麗ですよ。

川は水の流れがあるので、場所によってはリフレクションが撮影できません。
比較的撮りやすいところは水の流れが緩やかです。
例えば河口付近で川幅は広く、水の流れが緩やかなところや、カーブを描いているところが水の流れが緩やかになっているところが多いです。

壁・床

さて、水辺とは異なって、床や壁など思わぬところにもリフレクションが潜んでいます。
リフレクションしやすいのはツルツルの素材です。大理石など磨かれた石はリフレクションしやすいです。
ザラザラの素材はリフレクションしません。

ガラス

ガラスはリフレクションしやすいです。
屋外のビルは半曇りガラスなどであれば、特にリフレクションします。
あまり薄いガラスはリフレクションが薄いこともあります。
リフレクション風景だけではなく多重露光のような写真が撮れるのもガラスの特徴です。

金属

金属もよくリフレクションします。
金属も石材などと同様、よく磨かれたものがリフレクションしやすいです。
磨かれ方によってリフレクションの模様が変わります。

リフレクションの現像

段階フィルターを使って強調する

リフレクションは実像に比べると水やガラスなどといったフィルターを通すので、実像よりぼやっとしたように映ります。
そのため、撮影後の現像では段階フィルターを使ってリフレクション部分を少し誇張してあげると良い仕上がりになります。

明瞭度やコントラストを上げる

先ほどリフレクションはややぼやっと映ると書きました。
そのため、段階フィルターを使って現像をするのですが、具体的には明瞭度やコントラストを上げてパキっとさせると写真が綺麗にまとまります。

まとめ

以上、リフレクション撮影テクニックでした。
いかがでしたか?リフレクションは普段あまり意識して見ないぶん面白い写真が撮れる1つの手法です。
絶景ポイントだけではなく身近な場所でもリフレクションにすると、日常の中の非日常感を撮れて新しい発見や楽しさがありますよ。

この記事を書いた人

目次