AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II 案外風景写真で使える望遠レンズ

こんにちは、Yutoです。

2009年11月に発売されたレンズです。
発売から10年近く経ちますが、まだまだ現役で使える素晴らしいレンズです。

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買ったきっかけはスナップしたかったから

京都府京都市中京区 先斗町 2017/7/23
Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

僕はスナップをしている時に、抜けの良い道があると望遠で抜き取りたくなります。
ところがF4レンズでそれをやってもいまいちボケが硬くて綺麗になりません。
しかしF2.8でしかも100mm以上の望遠が使えるとなるとそんなことはなくなり、解像しているところははっきり写り、そうでないところは綺麗にボケるようになりました。

  • 解像度とボケの両方が綺麗

ボケも重要ですが、解像度が素晴らしいのもAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの特徴です。

ポートレートを撮るなら遠くから

Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

ポートレートを撮影する場合は遠くから抜く感じで撮影します。
最短撮影距離が長いレンズなので、近くから撮影しようとしてもフォーカスが合いません。

ポートレートがメインのユーザーからは評価が悪いように感じます。
ただし、最短撮影距離が短くなった新モデルはポートレートも撮影しやすくなっています。無敵か。
最短撮影距離はスペック上30cmの違いなので大したことのないように見えますが、1mちょっとの世界で30cmの短縮は大きいですよ。

  • 最短撮影距離が長い(1.4m)
  • 新モデルでは最短撮影距離が短くなっている(1.1m)
  • 新モデルは「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」で2016年11月発売

風景写真の撮影で活躍する

三重県松阪市 飯高町の桜 2017/4/16
Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

買った当初はあまり意図していませんでしたが、風景写真を撮る時に活躍します。
200mmという望遠域まで伸ばせるので、遠くの被写体も大きく写し取ることができます。
F2.8で撮影しています。テレ端(最も望遠側)絞り開放で撮ったわりには被写体の解像度はわりとはっきりしています。

三重県松阪市 飯高町の桜 2017/4/16
Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

ピントを全体に合わせたいので、絞り込んでF16で撮影しています。
ピントが全体的に合っただけでなく、開放で撮影した時よりも解像感とコントラストが上がっています。

大阪府豊中市 伊丹空港 千里川土手 2018/10/7
Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II トリミング有

伊丹空港の近くにある千里川土手というところで撮影したものです。
柵があるので、本来なら手前に邪魔な写り込みがあるのですが、焦点距離:200mm, F:2.8で撮ると手前の柵はボケて目立たなくなります。

また、暗い時間帯なので絞りを開放してやることで、明るさを得るためのシャッター時間を短くすることができるので、夜撮影でも手ぶれする可能性を減らすことができます。

200mmでも距離が遠いのですが、トリミングをすることで補完することができます。
余談ですが、千里川土手に出かける時は200mm以上のレンズがあると良いでしょう。

  • 手前に障害物がある時は絞り開放で奥にピントを合わせることで目立ちにくくなる
  • F2.8まで絞りを開くことができるので暗くてもシャッター時間を短くできる
  • 200mmで届かなくてもある程度のものはトリミングでも対応できる

ミニマリズムな写真を撮りやすい

愛知県南知多町 愛知観光農園 2019/2/24
Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

必要以上の情報を入れ込まず、シンプルなものだけで写真を構成するのがミニマリズムと呼ばれています。

望遠ではこのミニマリズムやメイン被写体以外を写さないシンプルで抽象的な写真を撮りやすいです。
やや俯瞰気味の場所だとこのような写真が撮りやすいでしょう。

奈良県桜井市 安倍文殊院 2019/4/13
Nikon D750 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

こちらは桜吹雪をメインで撮ったものです。
桜の木はちょっとだけ入れて、白いつぶつぶが桜吹雪ということを認識しやすいようにしました。
このような写真も望遠レンズだと一部だけ切り抜きやすいです。実際はもう少し引くと背景に空が出てきたり、下に池が写り込んだり情報量が多くなります。

まとめ

「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」を使ってみた結果

良いところ

  • 抜群の描写力
  • よくボケて被写体が浮かび上がる
  • 爆速オートフォーカスで正確
  • しっかり効く手ぶれ補正
  • 見た目がカッコイイ!

悪いところ

  • 重たい
  • 最短撮影距離が長い

個人的には想像以上に良いレンズだったなぁと感じました。
買う引き金になったのは友人のレンズを借りて、ファインダーを覗いた瞬間の空気感の良さでした。
もちろん撮影した写真も本当にズームレンズなの?というぐらい綺麗なもので、描写も申し分ないものでした。

見た目がかっこいい

後、見た目がカッコイイです。見た目が良いと撮影する時にモチベーションが上がります。僕はこの見た目が良いとかシャッター音が良いとかは撮影機材を選ぶうえで結構重要な要素と感じています。
ちょっと重たいので、よし撮るぞという気持ちがないとなかなか持ち出すのが億劫になるのが難点ですが、そこは望遠レンズ全体の宿命ともいえましょう。

新しいモデルが出ているレンズです

「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」は現在新しいモデルが出ているレンズです。
新モデルはVR IIの正統進化をしているモデルです。基本性能が全体的にアップしていて相変わらず優れたレンズといえるでしょう。
ただし、やはりニコンが誇る大三元レンズの1つ。値段が高いので自分の予算に合ったモデルの購入を検討すると良いでしょう。

個人的にはポートレートをよく撮る、あるいは撮りたいのであれば新しいモデルがオススメ。
ポートレートはあまり撮らないという方はVR IIモデルでも良いのではないかと感じています。

それでは、また。

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