こんにちは、Yutoです。
曇りの日ってどう撮っていいかわからなくなること多いですよね。
自分も曇りの日の撮影テクニック オススメの被写体や撮影スポットを紹介という記事でまとめていますが、晴れの日と比べるとどうしても難易度高めに感じてしまいます。
しかしながら、晴れ以外の日の撮影となることも多いわけで、天気予報で晴れだったとしても当日は曇りだったということも少なくありません。
今回は曇りの常滑を歩いたことでまた新しいアプローチができるようになったので紹介します。
この記事を読むことで、曇りや雨の日に地方のちょっとした都市でのスナップのイメージがしやすくなれば幸いです。
今回の曇りに対するアプローチ「シックな仕上がりにする」
プリセットを作った
曇りに対するアプローチはたくさんありますが、今回は仕上がりを意識してみることにしました。
曇りならではの重厚な色合いが出せたかなと。
本来曇りの日は空をあまりうつさないようにすることがセオリーではありますが、仕上げ時に空の雰囲気を利用してみることにしました。
もちろん、この日の撮影でもできるだけ空は写さないように切り取ってはいます。
この記事で掲載している写真は全て今回作ったプリセットを使用しています。
曇りの常滑「やきもの散歩道」でスナップ
常滑といえば焼物
スナップをする時は、その街の特色を出すとおもしろくなることが多いです。
もちろん街によって特色がわかりやすい、わかりにくいはありますが、常滑は焼物というわかりやすい特色があります。
やきもの散歩道というところに行くとあちこちに焼物が置いてあります。
壁に焼物が埋められているところもあちこちにあります。
ゴリゴリの焼物推しだということがわかりやすいですね。
1つの焼物にピントを合わせて他はボカすことで、ミラーレス一眼ならではのボケを楽しめます。
定番スポット:土管坂
やきもの散歩道では観光の定番スポットがいくつかあって、土管坂はもっとも定番スポットだといえるでしょう。
壁と地面が焼物で作られています。
まさに焼物の街 常滑 を象徴する場所だといえるでしょう。
曇りということもあって極力空を写さない構図で撮影しています。
定番スポット:登窯
もうひとつの定番スポットは登窯です。
裏手にまわると煙突がいっぱい並んでいます。
奥から光が綺麗に入り込んできていました。
開口部があるので登窯の中も覗くことができます。
焼物を焼く高音に耐えるためにレンガ造りになっているのがよくわかります。
下からも覗き込めます。
明治〜昭和時代まで使用されており、その歴史は意外と最近まで続いていたことがわかります。
常滑の街並を切り取る
常滑は街に高低差があるので、建物を俯瞰で撮れるポイントもいくつか存在します。
大きな建物の俯瞰ポイントで屋根だけを切り取って瓦で画面いっぱいになるようにしてみました。
中部国際空港が近く、離陸した飛行機が大きく見えます。
国際空港の良いところは海外の航空会社の飛行機も見れるところですね。
出口の向こうには焼物の工房。
小道は観葉植物やかわいい雑貨などが飾り付けてあることが多いので、そういうところも見逃せません。
曇りは草花の色味が良い
足元の草花に目を向けると曇りは撮影が楽しくなります。
色味がいつもより深みのある色になります。
ただ、この日は雨がちょっと降ったり止んだりだったので、普通の曇りよりしっとり感が強めです。
道端に生えてるパンジー。
いくつかの花の中でも一番目立つもの(手前四輪の中の左から二番目)にピントを合わせて撮影しています。
背景はできるだけシンプルになるところを選ぶと良いです。
なんとネモフィラが咲いていました。
これは謎の草。
葉の広がり方がかわいらしいです。
前ボケ
手前と奥にそれぞれ焼物があります。
ガラスも間にあって多重露光したかのように見える1枚です。
似たような形の焼物があったので、それぞれ手前ボケと奥という関係性で撮ってみました。
それにしても、こういう食器で食事をすると気持ちが豊かになりそうですね。
次回食器を買う時は焼物の街で買い揃えてみたりしたいです。
しげきの中から猫を撮影。
きもちよさそうに寝ています。
昭和型板ガラス
昭和型板ガラスというのは、模様のあるタイプです。
やや古めの家に住んでいる方、おじいちゃんおばあちゃんの家にあるという方も多いのではないでしょうか。
しかしながらこのガラス、今はほとんど生産されていないそうです。
ということもあってもう何十年かすると、かなりレアものになると思われます。
今のうちに撮っておきたいですが、いかんせん住宅に使われているものが多く、住宅街で他人の家の窓を撮るっていうのはかなりハイリスクでやらないほうが良いです。
しかし、常滑のような古い建物が観光地化によってリノベーションされているところは、こういったガラスがそのまま残っているところも多く、撮影のチャンスとなります。
あえて空も写す
曇りの日は空を写さないのが定石ですが、あえて空を写して撮ってみました。
灰色の空から連想できるのは、孤高・重厚・虚無など。
もうちょっと簡単に言うとカッコイイ雰囲気、不気味な雰囲気などを出す時に使えます。
個人的に時空を超えたイメージというのもあります。
ゲームとか映画とかでタイムスリップした後の世界が、なぜか曇りだったというシチュエーションがちらほらあってそれらの影響です。
煙突と曇り空は重厚感があって良い組み合わせです。
鳥が煙突に止まる瞬間が撮れました。
ラスボス感ありますね。
撮影に使った機材
SONY STOREでは取扱が終了しています。
やはり公式のワイド保証などは魅力なので、新しく出たα7IV(SONY STOREへのリンク)がフォーカス性能等もよくα9の代替としてオススメです。
使用勝手の比較は別記事にまとめました。Sonyのカメラ α7IVとα9ってどっちが良い?
広角から望遠まではば広い構図に対応できます。
F4ではあるものの、望遠側はそこそこボケるため、ミラーレス一眼での撮影の楽しさを十分に味わえるレンズです。
まとめ
曇りのアプローチ方法はたくさんあります。
よく知られているのは「空を写さない」「色が濃く出る」などといったことですが、今回はプリセットを当てて仕上がりイメージをシックなものにするという挑戦をしてみました。