こんにちは、Yutoです。
SONY α7シリーズ、α9シリーズを買ったけど、レンズは何を買えば良いか、どう揃えていけば良いのかとお悩みの方は多いですよね。
この記事では僕自身がSONY αシリーズを4年使ったうえで、写真仲間や教室の生徒からの情報も含めて、SONYのレンズで評判の良い物や揃え方を実例の紹介とともに、レンズの揃え方の1つとして提案をしていきます。
この記事で紹介しているレンズは
実際に自分自身が使用しており、比較的身近なところで撮った作例
もあるので、手に入れた時のイメージがしやすいです。
STEP1 様々なシチュエーションに対応できる土台作り
最初に買うべきレンズリスト
・FE 24-105mm F4 G OSS→便利ズーム
・FE 50mm F1.8→標準単焦点
・FE 35mm F1.8→広角単焦点
ポイント
上記で紹介したレンズリストは
①幅広いシーンに対応
②コスパ良し
③軽量コンパクト
おまけ:純正だからソニーストアで買える(保障が手厚い)
という3つのメリットとおまけがあります。
魅力的なのはやっぱり幅広いシーンに比較的お手軽に対応できるようになるということです。
さらに軽量コンパクトということで、持ち運びしやすいというのもメリットですよね。
実は僕自信、今でもこのラインナップで撮影することがほとんどです。
ソニーストアの保証が手厚いというのはワイド保障のことです。
通常は保証書があれば故障に対する修理は対応してくれますが、ワイド保障は、破損、水没、火災、落雷などにも対応してくれます。
レンズは破損、水没が原因で故障することが多いのですが、それでも無料で対応してくれるサービスなのでこれは入っておくほうが良いです。
水 没 対 応 は 神
そして単焦点レンズで味わってほしいのが
とろとろのボケ!
これは単焦点レンズならではの特性でボカすことができるのです。
そして50mmは撒き餌レンズといわれており、フルサイズ用のEマウントレンズの中では最安です。
・FE 24-105mm F4 G OSS
・FE 50mm F1.8
まずはこの2つを揃えるのが良いでしょう。
ここからは個別にレンズ紹介をしていきます。
FE 24-105mm F4 G OSSの使用感と作例
使用感
とにかく便利!風景、スナップをはじめ身近なものは対応しやすい万能レンズです。
やや重たいなぁ(重量663g)と感じはするものの長時間肩からぶら下げておけるレベルではあります。
特大入道雲が出た日の撮影です。これは24mmで撮って都市風景と一緒にしたものですが、ズームできるのでもっと大きく撮ることもできるわけです。
2023年最初の超お気に入り写真。
大通りをはさんだ向かい側にいる人が赤い傘をさしていたのが印象的でした。雪の中でレンズ交換がしにくいので広角単焦点とかだったら撮れなかったのですが、ズームレンズだったこともあり思うような構図で撮ることができました。
大雨の中での撮影です。ここは自分自身がそれほど動ける場所ではないので、構図の微調整にはズームレンズが必須です。具体的には左側の木の入り具合や、塔と余白のバランス具合などを調整します。
105mmにした時に開放絞りF4は玉ボケが綺麗に出せます。
このようにさまざまなシーンに対応できるというのが特徴です。
FE 50mm F1.8の使用感と作例
使用感
とにかくお手軽!軽量コンパクト、比較的安価
身近なところで使うレンズとしてはめっちゃ良くて今でもよく使ってます。ブラックミストフィルターやホワイトミストフィルターとの併用もオススメ。
エモい写真を撮りたいと思って出かけた日の1枚です。
こちらはホワイトミストフィルターをつけたうえで撮影しています。背景も単焦点レンズならではの綺麗なボケになりました。
大阪の天王寺で撮った、青春アニメのワンシーンのような1枚。
X(旧Twitter)でも反響があり、多くの方に見ていただくことができました。
著書「バズる写真編集術」にも掲載しました。
逆光耐性は上位レンズに比べるとやはり弱い印象はあるものの、逆光フレアによって温かみのある写真が撮れるのも特徴の1つ。
フィルムブームの世の中ですが、フィルムカメラに手を出すのはちょっとハードル高いなぁと思う場合はものすごくオススメです。
FE 35mm F1.8の使用感と作例
使用感
このレンズはとにかく軽量コンパクトです。
ポートレートやスナップで使いやすい他、日帰り旅などライトな状況で最も使いやすいなと感じました。
最短撮影距離はなんと驚きの0.22m。とにかく近づけます。
だから狭い空間でもバストアップの写真が撮れたりして、使い勝手が良いです。
レンズの質量は280gほど軽いので、街中のスナップにも最適。長時間ぶら下げていても負担にならないです。
ひとつ前に紹介した写真は人にフォーカスしたスナップですが、こちらはもう少し風景よりにフォーカスしたスナップ。
35mmは適度に広いので、旅行先でお手軽に撮るのにも向いています。
バランスの良い画角ですね。
STEP2 もっと幅広いシーンを求めて
おすすめのレンズリスト
・FE 12-24mm F4 G
・Sigma 100-400mm F5-6.3 DG DN OS
ポイント
上記で紹介したレンズリストは
①この2つが加わることで超広角から超望遠をカバーできる
②16mmより広い、200mmより望遠は普段目にすることがない世界観を味わえる
超広角から超望遠までをカバーすることで、一通りの撮影を楽しめるようになります。
超広角は花火や建物を撮る時に重宝します。
超望遠は乗り物系やスポーツなどを撮る時に重宝します。
もちろん、自分が撮りたいものによっては画角のカバー範囲を増やすより、他のレンズを加えたほうが良いケースもあります。
FE 12-24mm F4 Gの使用感と作例
使用感
ぜひ一度、12mmの広さを体感してほしいですね。
作例としても載せていますが、ほぼ真上を見上げた状態でも地面まで写すことができます。都市風景や建築物を撮りたいという人は必須の1本といえますね。
出目金レンズなので通常のフィルターはつけられませんが、こちらのリアフィルターをつけることができます。
200m級の超高層ビルを下から上まで1枚におさめられるのは、まさに超広角の12mmならではといえます。
12mmともなると本当にこんな広い範囲入るの?って思うようなところが入ります。
高層ビル群のど真ん中で見上げると面白い写真が撮れるのも超広角のおもしろさですね。
広角は風景を撮る時も前景を入れて撮ることができます。
前景はアクセントにしやすく、被写体そのものをしっかり見せるとともに、群生も一緒に見せられるのも良いですよね。
Sigma 100-400mm F5-6.3 DG DN OSの使用感と作例
使用感
重量は1140gということで1kgを超えるのですが、超望遠レンズの中では比較的軽いといえます。
解像性能はα7RIIIでも不満ないレベルで、ソニーの100-400GMと匹敵します。ただしフォーカスの速さや精度はソニー純正のもののほうが安定しています。
超望遠の入門レンズとしてオススメです。
列車など乗り物系を撮る時に望遠レンズは欠かせません。列車や飛行機を撮りたいという場合は超望遠域をカバーしておくのは必須といえるでしょう。
個人的に望遠でお気に入りなのは今まで気付けなかった都市風景の魅力に気づけることです。
絵になる場所は限られていますが、超望遠でも撮れる場所を発見した時の喜びはたまりませんね。
超望遠ならではの圧縮効果が楽しめます。
例えば桜並木は広角で撮ると思ったよりスカスカな印象になりますが、望遠でぎゅっと圧縮することでモリモリ具合を伝えられます。
次は上記で紹介したレンズ以外で、撮りたいものが決まっている方に向けての提案をします。
被写体別おすすめのレンズを紹介
(花)FE 135mm F1.8 GMの使用感と作例
使用感
花を撮るならまずはこのレンズだろという印象です。
とろけるようなボケ具合を見せてくれるので、花畑で撮るのはもちろん、道端の草花を撮ることすら楽しくなること間違いありません。
最短撮影距離が0.7mと画角の割に短いので、一輪をクローズアップして撮ることができます。
花は小さいものも多いので、これだけ寄って撮れることはものすごく重要なことなのです。
道端のねこじゃらし。雑草ですら美しく撮れてしまうのが、このレンズの魅力ポイント。
とにかく背景のボケも綺麗で幻想的な世界観を見せてくれます。
ダリアが咲いているような場所は公園が多く、背景がごちゃごちゃとしているので一輪だけを強調するのは難しいのですが、問答無用で背景をボカしてしまう135mmではなんなく撮ることができます。
写真が上手くなったように感じられるレンズですね。
(花・星)FE 24mm F1.4 GMの使用感と作例
使用感
広角単焦点は扱いがちょっと難しいかなと思っていたのですが、このレンズは被写体に寄れるしボカすことができるので、表現幅が広く使いやすかったです。
スナップ、花、天の川など幅広いシーンに対応できます。
黄色い傘とひまわりを合わせるようなスナップ。こういうのは広角ならではですね。
このレンズも最短撮影距離が0.24mと短いので、一輪の花にクローズアップしたうえで背景をボカして撮ることができます。
絞りこめば前景に花を入れて、背景も見せるということももちろんできます。
開放値がF1.4ということもあり星空も撮れます。
開放にすると周辺露光落ちするのですが、F2.8ぐらいまで絞ることで周辺露光落ちはほとんどなくなります。
より上位クラスのレンズが必要な人の条件2つ
①予算に余裕がある人
②4000万画素以上の高画素機を使っている人
予算に余裕がある人は検討するべし
SONYのレンズラインナップは3つ。
- G Master(GM)
- G
- 無印
上から順にランクが高くなっています。
ランクが高いレンズほど描写力やフォーカス速度などレンズ性能がよくなります。
上ランクのレンズを使うことのメリットとデメリットは以下の通り。
メリット
・描写、ボケ具合が綺麗
・フォーカス速度が速い
・所有していることが誇らしい
デメリット
・重たくて大きい
・オーバースペックかも
・価格が高い
例えば50mmの単焦点が欲しい!予算は30万円までってなった時に
FE 50mm F1.8だけではなくFE 50mm F1.4 GM や FE 50mm F1.2 GMの比較検討したうえで選ぶと幸せになれます。
大きく、重たくなってしまうこと以外はデメリットは特になく、レンズ性能と描写力が格段に上がります。
あと撮影地でGMレンズをつけていると機材マウントを取られないです 笑
高画素機を使っている人は描写力の高いGMシリーズがおすすめ
普段僕がメインで使っているのはα9(2400万画素)ですが、α7RIII(4200万画素)も使う時があります。
それで写真を撮った時に気付いたのが、FE 24-105mm F4 G OSSとかだと、4000万画素以上の画素数には解像力が足りていないということでした。
3000万画素ぐらいまでなら気にしなかった部分なのでちょっとした驚きでした。
例として
FE 24-105mm F4 G OSSの代わりになるのはFE 24-70mm F2.8 GMIIになります。
レンズの後ろにGMとつくのがポイントですね。
GMレンズのリストは下記リンクよりご確認いただけます。
ページに飛んで少し下にスクロールすると↑のようなところが出てくるので、そこにチェックをいれると自分の見たいレンズ一覧を見ることができます。
ここではG MASTERにチェックを入れることでGMレンズの一覧が見れます。
GMシリーズのメリット&デメリット
メリット
・描写、ボケ具合が綺麗
・フォーカス速度が速い
・所有していることが誇らしい
デメリット
・重たくて大きい
・オーバースペックかも
・価格が高い
とにかくレンズとしての性能が良い、GMのキラっと光赤いラベルがカッコイイ。
そのため予算に余裕がある場合は、ズームレンズや単焦点レンズを探す時に、GMレンズを考慮に入れるべきでしょう。
例えば50mmの単焦点が欲しい!予算は30万円までってなった時に
FE 50mm F1.8だけではなくFE 50mm F1.4 GM や FE 50mm F1.2 GMの比較検討したうえで選ぶと幸せになれます。
大きく、重たくなってしまうこと以外はデメリットは特になく、レンズ性能と描写力が格段に上がります。
まとめ
SONY Eマウントはラインナップが豊富です。
描写力やフォーカス速度などのレンズ性能はとても重要な要素ですが、軽量コンパクトであることや価格など様々な要素もふまえてしっかり選んでいきたいですね!
改めてレンズの揃え方をまとめると
- どんな状況にも対応できるようなラインナップを揃える
- 撮りたい写真に合わせてレンズを選ぶ
このステップを踏んでいくと良いと考えられます。
僕自身もまだまだSONY Eマウントレンズ沼の中で写真活動を続ける日々を続けていきます。