現像とレタッチ:他人の写真現像してみた

こんにちは、Yutoです。

僕はTwitterでこんなことをやってる時があるのですが、嬉しいことにいつもすぐ定員まで集まります。

フォロワーさんからレタッチ前の写真をツイートに貼り付けてもらって、その写真を僕がレタッチをして、どういう意図でレタッチをしたかというコメントと一緒に写真を返信するという企画です。

この企画、今まではツイッターの中だけで完結していたのですが、今回からブログでも載せていきます。
ツイッターの中だけではコメントで残せないこともいくつかあるのと、今後遡って見るのが不便だからです。記事にまとめてしまえば過去のツイートでも簡単に見返すことができます。

今回は、定員5名だったのですが、投稿するタイミングがかぶって7名の方から募集いただきました。
あまりにも多い場合は抽選など何らかの対応をしなければなりませんが、今回は時間があったのでレタッチさせていただきました!ありがとうございます。

次回もよろしくお願いします😊

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▼この先、記事が続きます。
目次

レタッチ環境

Twitter上に貼り付けてもらった写真をレタッチしているので、RAW現像ではなく、JPG画像をレタッチしたものとなります。

レタッチに使っているソフトはAdobe Photoshop CS6です。

今回レタッチした写真

つよし@TEAMラーメン さんの写真

Before
After

特に緑以外の色要素が必要ないと判断したので、色を緑に寄せました。
周りの木々も緑にすることで活き活きとします。

濃霧が出ていても自分から近いところは実際の現場で、目で見てもはっきりしていることが多いです。
したがって、写真も手前のディティールをはっきりさせています。しかしながら濃霧が出ているので、ある程度の距離からは奥へいくに連れてディティールを弱くしています。
部分的にぼかしガウスをかけることでディティール崩しは可能です。

後は奥の明るさを明るくして、写真に奥行き感を出します。
もやの中の良いとこどりをしたようなレタッチにしました。

TA1 さんの写真

Before
After

この写真の魅力は、4つの自転車のシルエットがほぼ等間隔で同じ方向に向かっているところです。
さらに魅力を増しているのが、背景のまだら模様が4ループしていてシルエットの数と同じだということです。

レタッチもシルエットと空のまだら模様の強調だけ行いました。
僕はシルエットの場合、ちょっとディティールを残して暗くしている時が多いのですが、この場合はよぶんな情報は削除してほとんど真っ黒なシルエットにしました。

雲のまだら模様はちょっと過剰かな?と思うぐらい色をつけたのですが、今伝えたいのはまだら模様の数なので、オーバー気味にレタッチしました。
オーバーといっても色が破綻するほどやってしまうと、写真に品がなくなってしまうので、そこまでの演出は抑えています。

とこ@teamとっとこ🐹 さんの写真

Before
After

撮って出しの時点ですでに綺麗な絶景なのですが、元が綺麗だからこそレタッチでさらに良く仕上げられるのはたしかです。質の良い原料を加工すると質の良い製品ができるのと同じ原理です。

この写真の場合は朝日に照らされた樹氷にフォーカスを当てました。
実際に雪山に行ってみて感じたのが樹氷が想像以上に明るく照らされるということです。
写真全体を明るくすると太陽周りや空が白飛びしてしまうので、まずは樹氷部分だけ明るくします。同時にコントラストも上げます。樹氷の背景となる山がシルエットなので、コントラストを上げることによって樹氷がより浮かび上がります。

樹氷のレタッチが完了したら、その他の部分は樹氷に合わせて明るくしていきます。
注意したいのはディティールがはっきりしている手前の地面。
雪が色飽和してしまわないか、影に変な色がかぶらないかです。ちょっと影に強すぎる青がかかっていたので、青色だけ抜き取りました。
微調整を加えたのち、完成です。

ぜっぺきさん さんの写真

Before
After

手前のビンに入っているドライフラワー?は明るく、色味も維持したまま強調しました。
ビンの蓋の左前にハイライトがあるので、光源がそっちにある設定で左側から明るくしています。

ビンが置いてある机はカラフルで可愛らしいですが、ビンの背景と重なると写真がごちゃついたので、白飛び気味にしています。
背景にあるもう1つのテーブルや壁は色情報が非常に多いので、写真全体が雑多にならないように、ちょっと彩度を下げています。
ただしピンクまで下げると地味になるのでピンクだけは彩度を残しています。

これによって主題と脇役にメリハリがつきました。

増田直也 さんの写真

Before
After

車をメインに明るくしています。
車以外はちょっとだけ明るく。
アスファルトだけはディティールは残っていましたが、明るくすると写真全体が眠たくなるので、黒いままにして締まりを持たせました。

手前の車が左に対してよく面を見せているので、光源を左側からとして設定しながら、レタッチしています。僕は部分補正で明るくする時に光源の位置を選んでいます。

まいみ さんの写真

Before
After

工場夜景のレタッチは色抜きをどうするか、という問題が大きいです。
色かぶりの色を全部抜いてしまうと不自然になります。例えば蛍光灯の緑を真っ白に変えてしまうと不自然んです。実際に目で見てみるとわかるのですが、意外と緑かぶっていたりします。

今回は不自然にならないぐらいまで色かぶりを除去して、ちょっとだけ色をのこしました
水面に反射している色は実際のものより濃い色なので、写真でも水面の色は濃いめに残しています。

その他、プラント全体を明るくして、迫力を持たせました。
空は明るくしてしまうと締まりがなくなるので、暗いままにして写真をビシっと締めます。

おりおんさんさん。 さんの写真

Before
After

ブルーアワーの時はビルの窓が青く輝いて綺麗です。
その部分を強調するために、空を重点的にレタッチしました。具体的にはトーンカーブでハイライト部分を明るく持ち上げて、青の彩度を上げています。
空が映えると青と赤でコントラストが高くなった東京タワーは勝手に映えてくれます。

道路は手前の横断歩道と矢印だけディティールをやや強めに出しています。奥は何もレタッチせず、手前よりボヤっとした状態を維持しておくことで写真に奥行きを出しました。

おわりに

今回も色々な方の写真をレタッチできて楽しかったです。

今後も時々やっていきたいと思いますので、その際はぜひ写真提供をよろしくお願いします。

たくさんご応募いただき、ありがとうございました。
それでは、また。

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