こんにちは、Yutoです。
今回は、写真をノスタルジックにする現像をお伝えします。
ノスタルジックとは
まずはじめにノスタルジックとは何ですか?という話です。
ノスタルジックとは懐かしさを感じたり、失われたりしたものに思いを馳せたりすることを言います。
Nostalgia(ノスタルジア)を直訳すると「郷愁」になります。
どのような写真がノスタルジックに感じるか
懐かしさを感じる写真がノスタルジックなわけです。
被写体そのものが持っている要素もありますが、ここでは写真の仕上げ方について書いていきます。
例えば温かみや柔らかみを感じる淡い写真はノスタルジック要素が高いです。
色味は黄色とかがノスタルジックになりやすいですかね。
あくまで一例なので全然違う仕上がりでもノスタルジックに感じるものはあります。
実際にノスタルジックな写真を意識して現像してみた
今回の写真

今回は、三岐鉄道の沿線で撮った写真を使います。
この場所そのものがノスタルジック要素が高いところですが、それを仕上げによってさらにノスタルジックにしていこうと思います。
Lightroomを使って現像

とってだし
現像の方向性
現像の方向性を決めます。
ノスタルジックにしたいので下のように現像を進めていきます。
- 黄色っぽくする
- 彩度を落とす
- 明るめにする
- 空は白飛びしてもかまわない
- 暗いところは暗いまま残したい
このように古ぼけた感じの仕上げにしようと思います。
さらに懐かしさというのは脳内で過去の情景を思い浮かべていることが多いです。そのため実際よりも色あせてはっきりしない状態の仕上がりを目指します。ここで色味を忠実にしたり質感を出しすぎると現実味が出てしまって、ノスタルジックとはちょっと違う写真になってしまいます。
基本現像をしていく

まずはホワイトバランスを上げて黄色っぽくしました。
さらに露光量を上げて明るくしています。
そして彩度落としですね。
後はコントラストとかをちょっと調整してノスタルジックの基本が完成です。

調整したスライドはこんな感じ。
部分補正をしていく

光が当たっている部分の明るさをさらに増します。
シャドウも上げてこの部分はコントラストを低くしてしまいます。

電車の顔以外はテクスチャをマイナス補正にして少しディティールを崩します。
そうすることによって鮮明さが少なくなり、ノスタルジックさが増します。

このままでは明るすぎるので、最後に周辺露光落ちをさせました。
露光落ちをさせたことによって空にほんのわずかに階調が残るのと、駅の天井部分の影が強調されて明暗のコントラストがつきます。

これで部分補正が完了です。
再調整をして仕上げ

ここからは再調整をします。
部分補正まですんだらひと段落つけて休憩とかすると良いでしょう。
少し客観的に写真を見ることで、どうしたほうが良いかわかりやすくなります。
とりあえず空が明るすぎたと感じたのでハイライトを落とします。

電車の明るさをできるだけ均一にするため、側面のコントラストを下げます。
遠くのほうはディティールを弱くしたいので、かすみ除去をマイナス側にふります。

ハイライトは全体の再調整の時に思いっきり下げたので、下げすぎてしまったところを部分補正で明るく修正しなおします。

再調整もすんで完成しました。
部分補正をした段階では電車と空の明るさがきつかったのですが、再調整をして落ち着かせました。
コントラストを低くしたことによってノスタルジー感が増したかなといったところです。


撮って出しと現像後のビフォーアフターです。
うまく読み込まれない場合はお手数かけますがブラウザの再読み込みをお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Lightroomは色々な世界観を自分で作り出すことができます。
撮影した写真をより見た目に近づけることもできますし、まったく雰囲気を変えて自分だけのオリジナルの世界観の写真に仕上げることもできます。
色々な現像を手軽に楽しむことができるのが、Lightroomです。
今回はノスタルジックに仕上げるというテーマでした。
それでは、また。