こんにちは、Yutoです。
- NDフィルターってたくさんあるけどどれを使ったらいいかわからない。
という疑問が僕にもありました。
その結果、色々なNDフィルターを買ったのですが、どんな用途に使ったのかというのを1つずつ解説します。
NDフィルターの基礎知識
NDフィルターってなに?
NDフィルターというのは減光フィルターといって、カメラに入り込む光の量をカットするためのフィルターです。サングラスみたいなものです。
NDフィルターがあると滝とかが撮れるんですよ。
こんな風に長い時間シャッターを開くことができるようになるので、滝がサラサラにできるんです。
僕はもう長時間露光で撮った滝の写真は、それはもう「プロっぽい」という理由だけで撮りまくっていました。
これは2012年5月21日に日本各地で観測できた金環日食です。
この時もNDフィルターを使いました。一応ND100000が推奨されていますが、実際の日食中は曇る可能性が高いのでND1000程度で良いかなと感じています。2020年6月21日には台湾で金環日食が観測可能です。
別記事で撮り方まとめますね。自分の反省点と経験に基づいた記事にします。
ND** 後ろに付いている数字はなに?
NDフィルターの濃さを表しています。
ついている数字は整数と少数のものがあります。そのうち整数のものは数字分の1の光量となります。
たとえばND4であれば光量は1/4に。ND100であれば光量は1/100にカットされます。
少数の場合は10の累乗分の1となります。
たとえばND2.0 であれば10の2.0乗分の1ということになり光量は1/100となります。ND3.0の場合は10の3.0乗分の1となり光量は1/1000となります。
NDフィルターを使うシーン
シャッタースピードを遅くしたい
被写体をブラす
NDフィルターといえば滝のように動いている被写体をあえてブラすことによって撮影するのに使うことが多いです。滝や海はNDフィルターが大活躍する場所ですね。水の流れを表現するのに適しています。
同じように雲もNDフィルターを使って流すことが可能です。
明るすぎる場所で使う
明るすぎてシャッタースピードをどれだけ早くしてもダメという場合は、NDフィルターをかませることによって露光オーバーを防ぐことができます。
絞りを開けたい
背景をぼかしたい
F1.4など大きく開放できるレンズは、よくボケはするものの明るすぎてシャッタースピードをいくらはやめても露光オーバーになってしまうことが珍しくありません。
そこでNDフィルターをはさんでやることで、絞りを開けて背景をボカしながら露光オーバーも防ぐことができます。
回析現象を防ぐ
絞りきってもまだ明るい。花火や滝の撮影でありがちなことです。
ところが絞りすぎてしまうと回折現象と呼ばれる写真のにじみや解像度の低下が起こることがあります。
例えば同じ被写体を同じ条件でF8とF22にして撮影しましたが、回折現象が起きると結構解像度が下がってしまいます。NDフィルターを使って絞る必要がなければF8のままで適度な明るさを得ることができます。
NDフィルターの種類と使いかた
ND4 ND8 花火・夜景撮影
夜景や花火の撮影にはND4やND8がオススメです。
夜景はND4を使って撮影すると良いです。特に乗り物のヘッドライトが入るような撮影はND4を使うと綺麗に流すことができるでしょう。
花火はスターマインなどの明るいものであればND8〜16を使うと良いでしょう。
ND32 早朝・夕方の長時間露光
早朝や夕方のやや暗い時間帯の長時間露光はND32ほどのものが使えます。
ND100 ND400 滝の撮影
基本的に大きな滝であれば濃いNDフィルターを使います。
滝のように被写体をブラせて表現するような写真はブラす度合いによっても使用するNDフィルターは変わります。
数十秒露光して滝をサラサラにしたい場合はND100を使うのが良いでしょう。
1〜2分の露光をしてもっとサラサラにしたい場合はND400がオススメです。
ND1000 ND10000 日中の長時間露光
空を写す場合やとにかく明るい真昼間の撮影であればND10000
曇っている日やちょっと日が傾いてやや暗い時間帯はND1000がオススメです。
ND100000 太陽
太陽を撮る時はND100000を使って撮影することで、黒点も写しとることができます。いくつか薄い黒い点が見えているのが黒点です。
ちなみに真ん中やや下にある黒い点は金星です。このように太陽のように極端に明るい天体の撮影に向いています。
また、日中に10分以上の長時間露光をする時にも使えます。
丸形フィルターと角形フィルターの違い
丸形フィルター
丸形はレンズ径に合ったものを使います。レンズにぴったりハメることができるため、装着時はコンパクトにおさめることができます。
レンズ径が違うものには使うことができないのがデメリットです。
メリット
- 安価
- 小さくて軽い
- レンズフードが取り付けられる
デメリット
- レンズ径とフィルター径が違うものには取り付けできない
- 出目金レンズには取り付けできない
コンパクトなので使いやすいです。
ただし使用できるレンズがフィルター径に制限されてしまうのと、レンズの前玉が出目金のように飛び出ているものには使えないです。
角形フィルター
メリット
- 高品質なガラスフィルターが多いので画像劣化が少ない
- レンズ径が違っていても使える
- ハーフNDが使いやすい
デメリット
- 高価
- 大きくて重たい
- 装着するためのホルダーが必要
- レンズフードがつけられない
- 落とすとすぐに割れる
角形はレンズ径を問わず使うことができます。
固定することができるものの、落下させ破損させることなどが多いなどのデメリットがあります。品質は良いですが機動力が劣ってしまうのが角形フィルターの特徴です。
僕は基本丸型フィルターを使ってます
僕は物を落としがちなので、丸型フィルターを使っています。
丸型はレンズにしっかり取り付けられるので、フィルターをつけたままでも移動できたり、構図を上下左右に変えることができます。
ただし、レンズ径が変わると取り付けられないため、新しくレンズを買う時はできるだけフィルターと同じ径のレンズを買っています。具体的には77mmのレンズをたくさん買ってます。
まとめ よく使うNDフィルターをご紹介
最後に僕がよく使っているNDフィルターを紹介します。
- メーカー:Kenko
- 形:丸型フィルター
- 濃さ:4, 8, 32, 400, 1000
ND4, ND8, ND32, ND400, ND1000 この5種類のNDフィルターをよく使ってます。
ソニーの便利ズームである「FE 24-105mm F4 G OSS」
ニコンの便利ズームである「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」
どちらも77mm径なので共有して使うことができます。
NDフィルター迷うなぁという時に参考になれば嬉しいです。
それでは、また。