こんにちは、Yutoです。
伊勢神宮は僕にとって小さい頃から、わりと身近な神社でした。
写真を始めてからはさらに身近な存在となりました。
もちろん、それまででも何度か足を運んだことがあります。
県外の友達と三重県内でどこか行くってなるととりあえず伊勢神宮は行ってましたね 笑
撮りにいくという新しい目的ができると、行く頻度は跳ね上がりました。
実は、伊勢神宮がすごい存在であると気付いたのは、写真を始めて結構経ってからです。
それまでは近くにある大きい神社ぐらいの認識しかなかったです。
この記事では撮影スポットとしての伊勢神宮、すごい存在としての伊勢神宮、その両方の面を紹介していきます。
そうだったのか伊勢神宮
- 伊勢神宮の正式名称は?
- 式年遷宮とは?
- お願い事をしてもいいの?
- カップルで行くと別れる?
- 伊勢神宮って何社あるの?
まずは伊勢神宮について、ありがちな疑問や答えを知って衝撃をうけた5選を紹介していきます。
1, 伊勢神宮の正式名称は?
伊勢神宮の正式名称は単に「神宮」と言います。
その中でも内宮は「皇大神宮」外宮は「豊受大神宮」と呼ばれています。その他の神社も合わせて125社で伊勢神宮は構成されていて、それぞれに名前が付けられています。
今でこそ「伊勢神宮」「お伊勢さん」などと呼ばれていますが、なぜそう呼ぶようになったのかは、伊勢神宮ができる時代までさかのぼります。
建立は2000年以上前です。倭姫という人物が天照大神を祀るために巡幸しました。
天照大神から「ここに鎮まりたい」という神託を受けるまで何ヶ所も巡ります。そのたびに「**神宮」という名称ができていました。
最終的に伊勢の五十鈴川で神託を受けたので、現在の伊勢神宮が神宮となったわけです。
ところが、それまでに何ヶ所か**神宮という名称ができてしまっていたので、それらと区別をするために伊勢神宮と呼ぶようになったのです。
2, 式年遷宮とは?
神様のお引越し
20年に一度お宮を建て替える神宮最大の儀式となっています。
歴史は1300年ほど続いており、現在も途絶えることなく行われています。
一番最近の遷宮は平成25年に行われたもので、第62回式年遷宮となっています。
歴史的建築物ですが、20年に1度新築になるというのが面白いですね。
式年遷宮を行う理由を記した資料は特にないようですが、結果的には建築技術や当時の服飾品や調度品が今まで受け継がれてきています。
3, お願い事をしてもいいの?
基本は感謝するところです
神社というところは、自分の精神状態を正しに行く場所です。
例えば食べ物であれば育ててくれた人や調理してくれた人、あるいはそれに関する人に対する感謝の気持ちを認識する場所といえるでしょう。
そういう認識を持つことで自分本位な考え方を改めて、他人に対して良くしようという考え方を持つことができます。皆がそうなれば結果的に自分にも良いことが返ってくるわけです。
お願い事を聞いてくれる神様もいます
学術成就や恋愛成就などお願い事を聞いてくれる神様もいます。
この場合は自分の願望や目標をまとめるような感じで願い事をすると良いでしょう。
きっとそこに向かっての手がかりになるヒントが出てくるはずです。
呪いごとはお願い事として相応しくないのでやめておくべきでしょう。
4, カップルで行くと別れる?
大丈夫!神様の器は大きいです
伊勢神宮にカップルで行くと、女性の神様が嫉妬して、そのカップルを破局に追い込むという話があります。ところが伊勢神宮に行こうが行こまいが、カップルの破局率というものは元々高いです。
毎年何百万人もやってくる参拝客に対して嫉妬はしきれないですし、基本的に嫉妬はされないでしょう。
僕らが犬のカップルを見て嫉妬しないのと同じです。むしろ微笑ましく思われているのではないでしょうか?
あるカップルが伊勢神宮の参拝後、まもなく破局したという噂が噂を呼んで、広まっていったのでしょう。
というわけでカップルでも伊勢神宮に行っても問題なさそうです。
祀られている神様が男性と女性か見分ける方法
神社に祀ってある神様の性別を知りたい場合は社殿の屋根を見れば一発でわかります。
屋根の上についている千木(ちぎ)という部分が垂直にカットされていれば「男性」水平にカットされていれば「女性」の神様が祀られています。
5, 伊勢神宮って何社あるの?
ちょっと先に述べてしまいましたが、全部で125社からなっています。
全てが、同じ場所にかたまっているわけではなく、近隣の市町村にも点在しています。それぞれの神社に名前があって、大きなものから小さなものまで様々です。
お伊勢詣りの実態は?
1年間に日本人の6人に1人が伊勢神宮に参拝していた
20年に1度訪れるブーム「おかげ詣り」
江戸時代、伊勢神宮は遷宮が行われた翌年は「御蔭年」と呼ばれていました。
この年に参拝するといつもよりご利益が多いと言われており、ブームのピークである1830年頃の御蔭年には年間で400万〜500万人ほどの参拝者がいたという記録があります。
当時の日本の人口は約3000万人ほどなので、おおよそ6人に1人が伊勢神宮に参拝に行っていたと言われています。
2018年の東京ディズニーリゾートへの入園者数は3000万人を突破し、日本の人口が1億3000万人だとすると4〜5人に1人が行っているという計算になります。年間にディズニーランドに行っている人よりやや少ない割合になりますが、ものすごくたくさんの人が来てたんだなと想像できます。
しかも当時は新幹線や車はないので、皆徒歩か馬です。
「一生に一度は伊勢神宮」江戸時代、とても人気があったそうです。
ところで、この20年に一度のおかげ詣りブーム、今でも続いています。
直近の式年遷宮は平成17年〜25年の8年にかけて行われましたが、盛り上がりを見せる平成25年にはものすごくたくさんの参拝者で賑わいました。
今は観光ブームでもあるので、式年遷宮が終わってからも伊勢の賑わいはほとんど衰えることはなく、ずっと続いています。
この20年に一度ブームが起こるシステムってうまくできていると思うんですよ。伊勢は大都市からそこそこ離れていて、新幹線も飛行機も通っていません。
陸の孤島というほどではないですが、交通の便はあまり良くないのに毎週末多くの人で賑わうことが続くことは素直にすごいと思います。
参拝といっても旅に娯楽はつきもの
お伊勢詣りは伊勢神宮に参拝することが目的です。
とはいうものの、実際に楽しみにしていたのは物見遊山の旅だったのではないかなと思います。
その証拠に伊勢神宮のまわりには古市と呼ばれる歓楽街があり、飲食店や土産物屋だけではなく、遊郭・芝居小屋・旅館などもありました。日本の五大遊郭のうちの1つにもなるぐらいの大規模なもので、吉原(東京)・新町(大阪)・島原(京都)・丸山(長崎)・古市(三重)と同列に並べられていました。
古市には今も営業している旅館がある
現在の古市は歓楽街の面影はほとんどなくなりましたが、当時から営業している「麻吉旅館」という木造の旅館が1軒残っています。斜面に建てられた遊郭の建物となっており、当時の雰囲気をそのまま残している貴重な旅館です。
値段は旅館にしては結構リーズナブルで、素泊まりで7500円ぐらいです。
話の種に一度泊まってみてはいかがでしょうか。
餅だらけ!伊勢街道の別名は餅街道
伊勢神宮へと続く、伊勢街道は別名「餅街道」とも呼ばれています。
それほど沿道には餅を食べられる場所が多くあったということですね。
今でも
- 赤福餅
- へんば餅
- おきん茶屋餅
- etc
いくつもの餅が存在しており、おやつや、お土産として人気があります。
地元に住んでいる僕らは今でも他所に行く時のお土産や、もてなす時の食べ物として出したりします。
撮影としての伊勢神宮
実は色々撮れる
晴れより曇りや雨のほうが撮りやすい
晴れの日に撮影した伊勢神宮の参道です。
木漏れ日が綺麗ですが、写真として見ると情報量が多くてごちゃついてしまい、難しいです。
こちらは曇りの日に撮影しました。
明暗はありますが、影の形がはっきり出すぎておらず、落ち着きのある1枚となりました。
また、葉っぱの余計な乱反射がなくなるので、葉っぱの色味が綺麗に出ます。
雨の日はさらにコントラストは低くなります。
全体が濡れるので、色味が濃くなるのが特徴です。
しっとりしていて良い雰囲気になりますよ。
木
伊勢神宮にある木はどれも立派です。
一部の木は明暗が綺麗にわかれていました。
森
伊勢神宮は原生林の中にあるので、森が綺麗です。
森の中に入っていくことはできませんが、参道から森を撮影しただけで、あたかも森の中に入っているかのような写真が撮れます。
雪の伊勢神宮
三重県で雪が降ることは珍しく、こんな表情になるのは極めて稀です。
雪が積もるほど降っても、溶けるまでの時間が早いので、撮影できる時間も短いです。
ラッキーなタイミングで来ることができました。
宇治橋から見た五十鈴川です。
本当は雪で真っ白な宇治橋を撮ってみたいのですが、そんなチャンスはまぁ10年に1回あれば良いぐらいかなという気がします。
ちなみにこの時は自分も含めて参拝客がたくさんいたので、宇治橋の雪は足跡だらけでほとんど積もっていません。
神宮境内です。
人が入らない場所は真っ白になっていて、雪国さながらの写真が撮れました。
鳥居と星
伊勢神宮は夜間参拝ができないので、外からの撮影となります。
星を写すために、長時間露光をしているとライトアップされている鳥居が白飛びしてしまうので、星の明るさに合わせたものと鳥居の明るさに合わせたものを1枚ずつ撮影し、2枚の写真を合成して仕上げています。
このように、伊勢神宮では様々な写真を撮影することができます。
被写体としては正直地味な部類なので、絶景写真のようなインパクトが強い写真をいきなり撮ることは難しいでしょう。
それでも撮影条件と撮りたいイメージをはっきりさせてから行くと、色々な写真が撮れる面白い場所です。
そうそう、これは個人ルールなのですが撮影としても色々お世話になっているので、撮影前には一度本殿に挨拶がてら参拝しています。
撮影後に参拝となることもありますが、さすがに参拝なしで撮影のみってなるとちょっと失礼に感じるので、そこはいつもやっています。
後、三脚は基本的に使わないです。
それでは、また。
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