こんにちは、Yutoです。写真を撮って生活しています。
今回はGW前に見頃になりつつある藤の名所を巡ってきました。
藤も早咲きの藤(カピタン・シロバナフジなど)中咲きの藤(六尺藤・九尺藤・八重黒龍など)遅咲きの藤(野田白藤・本紅藤など)とタイミングが異なります。
今回、巡ってきた名所は4つ
- 竹鼻別院
- 赤坂スポーツ公園
- 曼荼羅寺公園
- 天王川公園
撮影日は2019年4月26日です。見頃の目安として参考になれば嬉しいです。
どこも見事な藤の絶景を楽しむことができました。
出発 と 今回の撮影機材
僕は夜に出発して、目的地近くの道の駅で車中泊することが多いです。
こうすることで寝坊を防げるのと、4月〜5月は比較的暖かくて、虫もおらず車中泊には最高の時期です。でも毛布がないと寝心地が悪いので毛布は必須です。
後、運転席で寝る時は腰当てもいるかな?このへんは車種によると思います。
朝飯用のおにぎりとお茶、歯ブラシセットと毛布を持っていざ出発。
竹鼻別院には「道の駅 クレール平田」とか「道の駅 柳津」が近いです。
撮影機材
今回の撮影機材は以下のとおり
- Nikon D750
- AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
- Sony α7II
- FE 12-24mm F4 G
竹鼻別院(岐阜県羽島市)
アクセス
- 羽島市文化センター
- 羽島市役所
ふじまつり中の竹鼻別院の近くは広い駐車場がありません。
路駐もできるようなところはありません。
そのため羽島市文化センターと羽島市役所の駐車場が解放されます。今回僕が停めた羽島市文化センターからは徒歩10分ほどです。
ちなみに境内にはどんどん車が入ってきますが、保育園?幼稚園?と一体型になっているようで、送迎の車みたいでした。
竹鼻別院の写真
竹鼻別院の藤
境内に入るといきなりメインの藤が現れます。
樹齢300年ともいわれている藤の木です。やっぱり壮大ですね!
300年前って1700年とかですよ。ちょっとロマンを感じます。
広角レンズを使って、下からあおって撮ったり、目線の高さで撮ったり、色々な撮り方をしました。
藤の花は他の花と違って満開に近づくほど藤の花が伸びて下へ垂れ下がってくるのだそうです。見慣れてないと見頃がわかりにくい花です。
これは望遠レンズで撮影したものです。
広角とはまた違うイメージが望遠レンズにはあります。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIで撮ったのですが、F2.8で撮るとやっぱりよくボケます。
レンズを思いっきり望遠側に振って画面いっぱい藤の花にしてみました。
藤棚は支柱が多くて意外と切り取るのが難しいです。
もっとも竹鼻別院らしい写真はこの写真ですね。
藤の花と背景には竹鼻別院の本堂が写っています。
ちょっと視点を変えて撮影してみました。
藤棚と同じ目線で見れるところって意外とありそうでない気がします。どうなんでしょうか?
裏庭で流し撮りしてみた
竹鼻別院の西側にしはこんな感じで田んぼが広がっています。
線路は名鉄線です。
田んぼといえばサギです。
田んぼの中をゆっくり歩いていたのですが、水紋が綺麗に出ていました。
水紋を出されるとリフレクションが乱れてしまうのですが、こんなに綺麗なら良いでしょう。
ありがとうサギ。
そうこうしているうちに電車がやってきました。
羽島市役所駅が近くにあるので、スピードは遅めです。
そこで流し撮りをしてみました。
疾走感があふれています。そんなに速くないけど(笑)
ここは単線ですが駅が近いので、上り下りが待ち合わせしてすれ違うポイントです。そのため1回電車が来たら、ほどなくして逆から電車がやってきます。
シャッターチャンスは20〜30分に1回訪れるのですが、1回のシャッターチャンスで2本来てくれます。
電車の車両は何パターンかあります。
流し撮りだけじゃなくて普通に動きを止めて撮ったりもしました。
田んぼへの写り込みが綺麗です。
藤を撮りにきたはずなのですが、予想外の収穫があって嬉しいです。写真は思った通りに撮れるのも良いんですが、予想外の収穫があるとさらに面白くなります。
真横から撮影。
シルバーの車両が太陽光を反射するので背景とのメリハリがついて良い感じになりました。
次の電車を待っていると他のところへ行く時間がなくなってしまうので、ここで竹鼻別院を後にしました。
次の目的地は赤坂スポーツ公園というところです。距離はそれほど遠くないのですが、渋滞もあったのでなんだかんだで1時間ぐらいかかりました。
赤坂スポーツ公園(岐阜県大垣市)
アクセス
- 公園西側に無料駐車場あり
竹鼻別院から18kmほど。車でおおよそ30分かかります。
羽島から大垣に渡る橋がやたら渋滞していました。橋がかかっている幹線道路が少ないと考えられます。渋滞にハマっている横を新幹線が猛スピードで駆け抜けていきました。
大垣市に入ったらわりとすぐに渋滞が解消されてスムーズに進めるようになりました。
赤坂スポーツ公園の写真
東海地方最大級の800mの長さを誇る藤棚
赤坂スポーツ公園は公園を囲むように藤棚が作られています。
公園一周は800mほどあります。その間ずっと藤棚のトンネルが続きます。すごい。
やはりこれだけ藤の棚が大きいので、人気があるわけですよ。
人気があるので、藤棚の下には常に人がいる状態です。なので人がいない状況を撮るのは、なかなか困難そうですね。
特にゴールデンウィーク期間は多そうです。ちなみにこの撮影は平日の朝方です。
赤坂スポーツ公園らしい写真はこの1枚ですね。
藤も綺麗なのですが、地面に落ちている影の綺麗さも注目ポイント。
太陽が雲に隠れたり出てきたりして影がある時とない時があるので、影がある時を狙って撮影しました。
人がいないタイミングと影が落ちているタイミングが重なって撮れたのですが5秒ぐらいしかなかったです 笑。
場所によって藤の咲き具合はまちまちです。咲いていないところはまだこれから咲いてくる感じです。
ここはそこそこ咲いているところで、上で掲載していたほど開花は進んでいるところではないのですが、藤の紫と木の緑の組み合わせが綺麗だったので撮影しました。
そうそう、こういう抜けの良いところなので縦撮りもやりました。
基本的には奥行きのある場所は縦撮りのほうが視線の誘導や奥行きの表現を行いやすいです。
これは広角レンズで縦撮りしたものです。
焦点距離12mmで撮るとちょっとレンズを上にふるだけで自分の真上まで写るようになります。
さっきの写真よりさらに上にふったものです。真上よりやや後ろ側も見えている1枚です。自分の視界よりも広いレンズなので普段感じられることのない面白い景色が広がります。
藤棚以外を撮ったもの
赤坂スポーツ公園はその名の通り、グラウンドがあったり体育館があったりするところです。
写真にうつっているグリッド状のものはネットです。
ネットをグリッドに見立てて公園風景を撮影してみました。ちょっとSFっぽくなります。
藤棚の一部はまったく花が咲いていないところがありました。
多分ここは比較的新しいところで、これから藤を育てていくのかな?と勝手に思っています。
赤坂スポーツ公園の近くには鉱山があります。
住宅地から山まではそこそこ距離はありますが、望遠レンズで抜き取ると圧縮効果によって鉱山のすぐ側に家があるように見えます。
こういうギャップは写真ならではの面白さです。
次ページでは愛知県の藤の名所を紹介しています。
曼荼羅寺公園(愛知県江南市)
アクセス
- 周辺に駐車場あり(有料)
- 近くの飲食店の駐車場あり(有料または店利用によって無料)
曼荼羅寺公園は愛知県で有名な藤の名所です。
お寺の境内に藤棚があるのですが、とにかく藤棚の規模が大きいです。
毎年4月下旬〜5月上旬には江南藤まつりが開催されますが、それがこの曼荼羅寺公園の藤なのです。
昭和28年に曼荼羅寺を藤の名所にしたいということで、境内に藤を植えたのがはじまりなのだとか。その試みや大成功ですね…!
さっきまでいた赤坂スポーツ公園からは下道を使って1時間ほどで来れました。
駐車場は境内にはなく、周辺に有料駐車場があります。個人でやっているところばかりなのかな?値段は500円です。
ライトアップも18:30~21:00の時間で行われています。
曼荼羅寺公園の写真
曼荼羅寺公園に訪れた時は中咲き八重黒龍も見頃で九尺藤はまもなく見頃になるという状態だったそうです。ゴールデンウィークに向けて藤まつりの準備が行われていました。
藤もいくつか種類があって、その中で九尺藤というのが一般的に言われている藤ですね。桜でいえばソメイヨシノの位置づけになる種類です。
八重黒龍
まず最初に八重黒龍を見に行きました。
フォルムがモコモコしていて色が濃いのが特徴です。
九尺藤のように長くはないのですが、色とフォルムで勝負してくる感じです。
これも八重黒龍です。
例年、この八重黒龍が見頃になってから4〜5日すると九尺藤も見頃になってきている感じですね。
藤の幹です。太くて力強いイメージです。
藤は色にも違いがあります。この写真の藤は白いです。早咲きのカピタンかな?
九尺藤
こちらが曼荼羅寺公園の主役ともいえる九尺藤です!
この時点でも結構垂れてきていますが、これからもっと下のほうが垂れてきます。
曼荼羅寺公園の九尺藤は80mにも及ぶ藤棚になっています。
下に行くと上が全部藤になっていてとんでもないスケールです。
藤の良い匂いがしています。
藤棚と背景に本堂を入れた写真です。
かなり大きな本堂だというのがおわかりいただけるでしょうか。
境内は全体が公園として整備されており、藤棚だけではなく池などもあるので、ちょっと散策してみました。
新緑と青空、そして藤棚は相性良いですね。暖かくて春まっさかりな1日でした。
もう少し引き気味で撮ると池の水面に藤棚がリフレクションしました。
昼食「さくら」ケチャップ オムレツ
正午をすぎ、お腹も空いてきたので、曼荼羅寺公園の近くにある「さくら」という飲食店でお昼をとりました。
食べたものはケチャップ オムレツ(850円)。
手作りならではの安心できる味と食感が良かったです。
再び九尺藤
九尺藤も場所によってボリュームが多いところと少ないところとあります。
同じような構図でもちょっと場所を変えるだけでずいぶんイメージが変わります。
藤は影が面白い柄模様になりますね。
広角レンズでひとしきり撮ったら今度は望遠レンズです。
こちらは人を写さずに撮ったバージョンです。。
曼荼羅寺公園は良い場所です。
良い場所ゆえに引き際がわからなくなって永遠に撮り続けてしまいそうなので、このあたりで強制終了します。
寺の門をくぐると新緑がめちゃくちゃ綺麗でした。
青空と新緑の組み合わせは本当にさわやかすぎて、さわやかゲージが振り切ってます。新緑は見ていると前向きになれるので好きです。
木を真下から撮った別カットです。
天王川公園(愛知県津島市)
アクセス
- 周辺に駐車場あり(有料)
曼荼羅寺公園と並んで人気があるのが、天王川公園。
曼荼羅寺公園から天王川公園は下道で1時間ぐらいでした。
駐車場はいくつかあって、藤まつりの期間は有料(800円)です。
天王川公園は藤棚の下に水場があって、それに藤がリフレクションすることで人気があります。
ライトアップされると藤が紫に浮かび上がり、それがリフレクションして幻想的な雰囲気になります。ライトアップ時は周りが暗いのでよけいに幻想的になるんでしょうね。
今回は九尺藤は六分咲きだったことと夜までいることができなかったので昼間の写真だけですが、行った方はぜひ夜のライトアップも見てみてください。
天王川公園の写真
これが噂の水場です。ところどころに橋がかけられていて、そこから撮るとリフレクションと藤が撮りやすそうです。
藤棚の長さは275mです。ちなみに世界最大と言われる戦艦大和の全長が263mなんで相当長いですよ。
藤の色づきがとても綺麗でした。
中咲きの藤は見頃を迎えていて、色づきもめちゃくちゃ綺麗でした。
藤の匂いが一面に漂っていました。実は花を撮るようになってから嗅覚が敏感になってきました。今まで花の名所に行っても匂いってそんなにわからなかったのですが、去年ぐらいから「花のある風景」を1つのテーマに撮り始めてから徐々に花の匂いがわかるようになってきました。不思議なこともあるものです。
別カットで。
こちらはより順光側で撮った1枚です。逆光気味で撮ると藤は輝くのですが、空の色が飛びやすくなります。藤棚の下と空で明暗差がかなりあるのでどちらかに露出を合わせるとどちらかが白飛びしたり暗くなりすぎたりするのでバランスが難しいところです。
藤と青空。
とにかくこの日は天気に恵まれました。
GW前後は天気もぐずつきやすいので、晴れていてラッキーです。
藤棚を真横から撮ってみました。
新緑の中、心地よい空間でした。
(おまけ)帰り 川越火力発電所にあたる光がすごかった
帰り道、夕暮れ前に川越火力発電所の近くを通ったのですが、太陽の光の当たり方が絶妙な感じでした。
通常は太陽が沈む時は下から順番に影っていくのですが、この日は雲がうまい具合に煙突の上に当たる光を隠したらしく、下のほうだけが照らされている状態になっていました。
そんなこともあって、国道を走っていた僕は急遽脇道にそれて火力発電所がよく見渡せる場所に行って1枚撮影。この写真を撮ってからはわりとすぐにいつもの光加減に戻ったので、そのまま帰路につきました。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。