こんにちは、Yutoです。
前回、夕焼けを現像しました。
今回はその時とちょっと違う夕焼けを現像していきます。
今回使う写真

今回はこの写真です。
公園で撮った何気ない夕焼けの1シーンです。
ちょっと控えめな感じにしていますが、このぐらいの写真はリアリティが出ます。
また、無理な発色をしていないのでプリントすると色がはっきり出ます。プリント向けの現像といえるでしょう。
Lightroomで現像

撮って出しはこんな感じです。
空に露出を合わせているので、建物や地面はかなり暗めに写っています。
逆に建物に露出を合わせると空は明るく白飛びしてしまいます。夕暮れや夜明けは地面と空の明暗差がかなりあるので、露出を合わせる場所が昼間に比べてちょっとだけ難しくなります。
全体のバランスを整える

まず全体のバランスを整えるために、露出を上げます。
暗部もディティールがしっかり残っていることが確認できました。

もともと空に露出を合わせているので、露出を上げて明るくなりすぎてしまった空を暗くします。
ハイライトスライダーを下げて空の明るさを調整します。
見せたい部分を見せていく

次、この写真は公園での夕焼けが綺麗だったということを伝えたいので、後ろの建物のディティールは不要です。
なんとなく背景に建物があって、そこそこ街中の公園なんだなということが伝われば良いです。
さらに空をもうちょっと強調させたかったのでコントラストを上げて暗いところを暗くし、青空と赤く焼けた雲の色の色差を広げてお互いに映えさせます。
部分補正で微調整していく

コントラストを上げたことによって、公園の地面まで暗くなっていったので、部分補正でシャドウを持ち上げて明るくします。
細かく選択する必要はなく、円形ツールで大雑把に公園の地面を選択でOKです。
仕上げ

最後にトーンカーブでコントラストを調整して仕上げです。
トーンカーブは明るさによって細かく調整できるので、コントラストの調整や明るさの調整を細かくしたい時にめちゃくちゃ便利です。
完成

完成しました。


うまく表示されていない場合はブラウザの再読み込みをお願いします。
僕の場合、撮影後の現像とレタッチは見せたいものを見せるという目的で行っています。
この場合は公園と夕焼けを見せたかったので、そこの部分はわかりやすいように明るくしています。
逆に背景の建物はあまり必要な情報ではないので、暗くしてそっちへ意識がいかないようにしました。
ただし、マンションだけは街中の公園ということがわかるように、あまり暗くならないようにしています。
見せたいものが何であるかによって現像方法は変わっていきます。
それでは、また。
Lightroomの使い方:はじめて使う初心者でも上手に写真を仕上げられるように解説
Lightroom実践:サイド光を活かして立体感と透明感を出し、ドラマチックな朝の光を表現
Lightroom実践:桜を違和感なくピンクに仕上げ、反射を強調する
Lightroom実践:日中の工場を爽やかに仕上げる
Photoshop 基礎:明暗の調整 トーンカーブ・レベル補正などの使い方
Photoshop 基礎:調整レイヤー(レイヤーオプション)とは
Photoshop 基礎:ピクセル数・ドキュメントサイズ・解像度の関係
Photoshop 基礎:レイヤーマスクとは
Photoshop:写真のゴーストを消す撮影・レタッチ方法
現像とレタッチ:空をドラマチックにする Photoshop 特定色域の選択
現像とレタッチ:他人の写真現像してみた
現像とレタッチ:よく使うトーンカーブの種類をまとめてみた
現像とレタッチ:一瞬で空気感が出る色合いを出す方法
現像とレタッチ:夕焼けの公園 見せたいものを見せる
現像とレタッチ:夕日と夕焼け
現像とレタッチ:花火写真を現像してみた
現像とレタッチ:写真をノスタルジックにする
現像とレタッチ:色かぶりをなくす 滝
現像とレタッチ:写真に透明感を持たせる 灯台と海